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バディア・ア・コルティブオーノ

バディア・ア・コルティブオーノは、4種類ものキアンティ・クラッシコを造る唯一のワイナリー。トスカーナでも他に類を見ないキアンティ・クラッシコのスペシャリストとしてその歴史を築き上げてきました。バディア・ア・コルティブオーノとは「豊かな収穫の修道院」という意味。キアンティ地区で最も古い歴史をもつワイナリーの1つで、1051年にベネディクト派の修道院としてガイオーレ・イン・キアンティに建立されました。

何世紀もの間、バディア・ア・コルティブオーノのブドウ畑はガイオーレ・イン・キアンティの最南に位置するモンティにありました。

マサル・セレクションが行われるバディアのサンジョヴェーゼは、標高270-300mの畑で、石灰粘土質の土壌で育っています。

1980年代半ばから除草剤や殺虫剤の使用を抑えるなどヘルシーなブドウ栽培を始め、2000年の栽培シーズンから完全にオーガニックに転換。認可に必要な3年を経て、2003年ヴィンテージからI.C.E.A(Istituto per la Certificazione Etica e Ambientale)によりオーガニックワインと認可されています。これにより2003年以降、バディアの自社畑のブドウから造られた「バディア・ア・コルティブオーノ・ライン」の商品については、全てが「オーガニック」としてリリースされています。

サンジョヴェーゼにカナイオーロ、チリエジョーロ、コロリーノ、マンモロ、フォリアトンダ、マルヴァジア・ネーラ、プニテッロ、サンフォルテという土着品種を加えることで、バディア・ア・コルティブオーノのワインに類稀な個性を生み出します。

近年の気候変動に対応し、バディア・ア・コルティブオーノのユニークな個性を保つために、常に細心の注意を払い、畑のケアを行っています。

カバークロップや堆肥化、生物の多種多様性の拡大は、持続可能な真のオーガニック農法にとって、最も重要な要素です。これにより、土壌が健全になり、最終的にはブドウの品質と収量の向上、そして、畑で働く人々の健康と環境を守ることになるのです。

モンティ・イン・キアンティの醸造所は、1997年に建設されました。

周辺の自然との調和と環境保全に配慮した「要塞」のような外観に仕上げ、ブドウにストレスを与えないグラヴィティ・フロー・システムを採用しています。

バディア・ア・コルティブオーノを完全に理解するためには、セラーの訪問とオールドヴィンテージの試飲は欠かせません。

これらの高貴なワインは、何世紀もの間、その特性を完璧に維持してきた場所の産物なのです。

コルティブオーノのエステートは、キアンティ地区ガイオーレ村で一番標高の高い場所に位置します。東側にはアルノ渓谷が見渡せ、南西にあるモンティ・イン・キアンティの方向に向けて、キアンティのテリトリーの大部分を占めています。エステートの広さは、約924ヘクタール。その大部分は、このヴィッラを囲む美しい森です。この森の中に、エトルリア人の聖地であるチェタムラ・デル・キアンティが存在します。

近年、この遺跡で、キアンティの歴史とブドウ栽培に関わる大切な事実が発見されました。トスカーナ州遺跡保護団体とフロリダ大学エトルリア文化リサーチチームが、「キアンティ」という言葉は、一番最初にエトルリア人によって使用されていたという事実を明らかにしました。エトルリア人は、チェタムラにある井戸を「キアンティ」と呼び、そこから湧き出た水が小川になり、現在マッセローネと呼ばれる川となりました。また、995年には修道士たちが、この小川沿いに広がるモンティ・イン・キアンティを含む、コルティブオーノとガイオーレ・イン・キアンティの間のポンテ・デッレ・グランキアイエまでの渓谷を「キアンティ渓谷」と呼びました。 そう、キアンティ発祥の場所は、ここ、ガイオーレにあるのです!

1846年に、フィレンツェの銀行家、グイド・ジュンティーニとピエロ・ストゥッキ・プリネッティの曾祖父がこの土地を購入したことからバディア・ア・コルティブオーノとストゥッキ・プリネッティ家との歴史が始まります。

大戦後、ピエロ・ストゥッキ・プリネッティの手腕により、高品質なワインを生産し国内外で確固たる名声を築き上げたのです。

現在は、エマヌエラと3人の兄弟が、その意志を引き継ぎ、ワイナリーの運営を行っています。

現在のオーナーであるエマヌエラは、1980年半ばに、マーケティング担当としてワイナリー経営に参画しました。また、彼女は、料理研究家で、メディチ家の血を引く母、ロレンツァ・デ・メディチの料理本の出版をサポートしており、現在、この料理本は何カ国語にも翻訳されています。

2000年7月には、女性として初めてのキアンティ・クラッシコ協会の会長に選任され、任期満了までの間、積極的な活動を行ったことでも知られています。

バディア・ア・コルティブオーノ社オフィシャルサイト(英語)