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1)伝統と革新のワイナリー〜FERRARI〜 トレンティーノ・アルト・アディジェ州
アリタリア航空で成田空港を出発しミラノ マルペンサ空港に到着したのは夕方でした。ミラノに一泊しエウロスターで一路トレントへ。ミラノからトレントまでは約3時間、途中ガルダ湖を左手に見ながら、北から南へと電車の旅の始まりです。お昼にトレントに着くとフェッラーリ社のマーケティング部長フェデリコさんが駅でお迎えしてくれました。トレントの駅から30分ほどでVilla
Margonの畑に到着、シャルドネの木とフェッラーリ社の看板を横目にミシュラン一つ星レストランの「Locanda
Margon」でマッテオ社長が出迎えてくれました。 ジュリオ・フェッラーリの畑「MAZO
PIANIZZA」を遠目に眺めながらテラスで「Ferrari Perle 2004」を食前に。胃が動き出したところで店内に移動して食事のスタートです。 店内は白で統一されモダンで素敵です。お料理は全て地元の食材を使ってモダンにアレンジされており、食材は新鮮で美味しいです。アンティパストには牛肉のタルタルにソテーした西瓜を添えた一品で、ワインは2010年新発売の「Ferrari
Riserva Lunelli」。リリース2つ目のヴェンテージである2003年のものでした。2002年に引き続きコクがあり素晴らしい味わいです。その次のゴルゴンゾーラのリゾットの上にジュレで固めたペルレ ロゼを乗せた一品は極上でした。合わせるワインは勿論「Ferrari
Perle Rose 2005」、合わないわけがありません。魚料理、肉料理とロゼで通
しドルチェには何が来るだろうと思っていたら意外なワインが。プラネタ社の「Passito
di Noto 2008」、前年までは「Moscato di Noto」の名前で販売されていたものです。フェッラーリ社はプラネタ社と仲が良いということでお出ししているそうです。 素晴らしい昼食の後、畑の名前にもなった「Villa
Margon」の建物を見せていただきました。1500年代のフレスコ画を初めて目の前にし、感動を覚えました。その後、カンティーナへ移動し、カーヴからボトリング工場まで見学しました。さすがフェッラーリ社、建物は大きく、とても綺麗に管理されておりカンティーナというより企業です。まずはDVDで簡単な紹介映像を見て、カーヴに移ります。ピュピトルが並び壁一面
にボトルが積まれている光景はシャンパーニュのカーヴに勝るとも劣りません。中にはジュリオ フェッラーリの古酒も寝ており、よだれが出そうでした。そんな私の姿に気付いたのか、すぐさまテイスティングルームで試飲が始まりました。まずは白ワイン「Villa
Margon 2007」、続いて「Ferrari Perle 2004」、「Ferrari Perle Rose 2005」、そしてなんと限定醸造で本数の少ない「Ferrari
Perle Nero2004」!お次は「Ferrari Riserva Lunelli 2003」と最高のテイスティングをさせていただきました。そして最後に、紙で覆われた謎のワインがグラスに注がれブラインドで飲んで欲しいと。見ると黄金色に輝き、香りには素晴らしい熟成香が出ており飲むとビロードのように喉をすり抜けていきます。10年くらい熟成したワインかなと思っていると、なんと「Giulio
Ferrari 1994」でした。すべてのアイテムが素晴らく最高でした。最後にわがままを言って2009年のリザーブワインと2010年の出来立てのワインを飲ませていただきました。酸味と果
実味のバランスに優れ、美味しいスプマンテになることが予想されました。お礼を申し上げ、宿泊先のホテルへ向かう車中はスプマンテの香りに包まれていました。 |
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翌朝ヴェローナに向かい、午前中にセレーゴ・アリギェーリのカンティーナへ到着。アマローネの葡萄がアパッシメント中でした。伝統的な製法で、建物の二階の窓を開け自然の風で乾燥されており、中は葡萄の香りに包まれて、甘く誘惑されます。許可を得て一粒食べると甘くて美味しい。早くワインになって楽しませて欲しいです。セレーゴのワインは伝統的に桜の木の樽で熟成されます。そのため蔵の中はチェリーの香りでいっぱいでした。ワインに桜の香りがするのも納得です。壁にはセレーゴ アリギェーリ家の家系図が13世紀から全て記載されていて歴史を感じます。そういえばヴェローナの街のいたるところに有名な詩人であるダンテ アリギェーリの石像がありました。
その後MASIのアパッシメント中の葡萄を見ましたがこちらはコンピュータで管理された近代的な製法です。こちらの葡萄も甘くて美味しい。完熟していて少し乾燥してきているので甘さがより際立っています。 MASI社はとても近代的で、土壌や気候などいわゆるテロワールを研究し、様々な葡萄を育てており実験的に色々なワインを造っています。中には名前しか聞いたことのないような品種もありました。蔵には1988年のアマローネなどが壁一面
に積まれておりまたもやよだれが…。すぐにテイスティングルームへ案内してくれました。「Brolo
di Campofiorin 2006」「Costasera Amarone della Valpolicella Classico
2006」「Grandarella 2006」「Costasera Amarone della Valpolicella Classico
Riserva2004」「Campolongo di Torbe Amarone della Valpolicella Classico
2004」「Mazzano Amarone della Valpolicella Classico 2004」と飲ませていただきました。特に「Costasera
Amarone della Valpolicella Classico Riserva2004」は素晴らしかったです。そして、社長であるサンドロ・ボスカイニ氏のお嬢さんで、販売部門のディレクター、アレッサンドラさんと輸出販売管理担当で日本に来日したことがないにもかかわらず日本語が堪能なフランチェスカさんと一緒に、近くのトラットリアで遅い昼食をご馳走になりました。今回は地方の伝統料理を食するのも目的の一つである為、メインにはBaccara Vicentinaをいただきました。ワインはアルゼンチンの「Tupungato Passo Doble」でしたが(笑)。お礼を申し伝え車に乗り込みます。 |
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翌日は土曜日だった為ヴェローナを出発しトリノで一泊、その翌日に白トリュフの産地で有名なアルバへ向かいました。アルバに到着したのは夜の7時過ぎ。チェックインした後VIETTI社の社長マリオ コルデーロさんが迎えに来てくれたのですが、ここで驚きです。通
訳として同行されていたのがなんと第1回JET CUP第3位入賞の井村 千寿子さんでした。バローロの生産者に勤めていらっしゃる方とご結婚されてアスティのほうに住まれているそうです。この日は日曜日でカンティーナは休み、マリオさんと共にディナーだけご一緒しました。 季節は白トリュフの時期。昼間はトリュフ祭りの真最中だそうです。レストランはアルバの中心地にあり、日本人のマダムとスタジエが何人かいらっしゃって、一階は小洒落たワインバー、地下にリストランテという造りで雰囲気がありました。食前酒代わりに「Roero Arneis 2008」をいただきます。そのまま半熟卵のオーブン焼き 白トリュフかけを一緒にいただきました。お次はポルチーニ茸の包み焼きと共に「Barbera d’Asti Tre Vigne 2006」、タヤリンの白トリュフかけには「Barolo Castiglione 2004」をいただきました。白トリュフは料理が隠れるくらい削ってもらいました。これでもか、と白トリュフのかかったお料理は美味しく、素晴らしいワインとよく合いました。 翌日朝早くにマリオさんにホテルまで迎えに来ていただき、VIETTIのカンティーナ(というよりお城)に向かいました。途中ラ・モッラ村の小高い丘の上に案内してもらいました。そこはバローロのエリアが一望でき、起伏の激しさがよく分かります。少し天気が悪く曇っていましたが全体を見渡せるそれはとても気持ちいいものでした。そして、VIETTIのお城はスカッローネの丘にそびえ立ち、悠々と見下ろしています。そしてワインの蔵へ。蔵は昔のお城をそのまま利用して作られており、壁の一部には当時食料を保存した場所や、緊急時に逃げる為の抜け穴や城壁の一部も見せていただきました。その後、テイスティングルームへ。「Barbera
d’Asti Tre Vigne 2008」「Barbera d’Asti La Crena 2006」2種の飲み比べ、「Langhe
Nebbiolo Perbacco 2007」「Barolo Castiglione 2006」「Barolo Lazzarito
2006」のネッビオーロ3種の飲み比べをさせていただきました。どれも素晴らしくさすがだなと感じました。特にBarolo
Castiglioneは2009年の決勝でヴィンテージを外してしまったワインなのでなんとなく特別
な感じがしました。カンティーナでの滞在は2時間ながら忙しい合間を縫って案内していただき感謝です。そして今度はバルサミコとハムの産地エミリア ロマーニャへ向けて出発です。
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前日モデナの街に一泊して、翌朝まずはバルサミコの生産及び販売の業者ACETUM社を訪問しました。実際にバルサミコの生産者を訪問するのは初めてでわくわくします。初めにDOPとして出荷されるアチェートバルサミコ トラディツィオナーレ(伝統的製法=DOPの認証はトラディツィオナーレで造られたものしか受けることが出来ない)の熟成庫を見せていただきます。トラディツィオナーレのバルサミコは大きな樽から小さな樽へ移し変えながら長期間熟成させます。たくさんのバルサミコの樽からはいい香りがしてきており、樽ごとに香りが違います。その時、かねてからの疑問だった使用される葡萄品種とその比率はどのくらいでしょう、と問いかけたところトレッビアーノやランブルスコなど近辺で栽培されている葡萄を混ぜ合わせてしまうので比率までは分からないとのことでした。中には私も聞いた事のない葡萄品種も使用していました。
一通り見せていただいた後、次は少し離れた場所のIGPとして出荷されるアチェートバルサミコの生産、熟成所へと案内されました。建物の中は熟成用の部屋とボトリングの部屋に分かれており、熟成用の部屋は天井も高くとても広い部屋です。トラディツィオナーレとは違い樽も12000リットルから14000リットルほどもある大きな樫の樽が30個ほどありました。新しく3つ樽を買ったところらしく見せていただいたのですが、樽がまだ水分を吸っていないのでワインを入れて水分を吸わせているということでした。確かに木目の間からワインが漏れていました。一方、ボトリングの部屋は様々な機械が並び、近代的な造りでまるで何かの工場のようにガシャガシャと音を立ててボトルが流れていました。DOPとIGPで生産方法にかなり差がありそのまま価格に反映されているのがよく分かります。最後にテイスティングさせていただきました。順にIGP熟成3ヶ月、3ヶ月と少々、6ヶ月、12ヶ月、DOP12年、25年熟成、更にはモストコットとモストコンチェントラートまで味見させていただきました。熟成する年月が進めば進むほど酸味は穏やかになり、まろやかかつ複雑味を帯びていきます。モストの2種類は甘さがあるもののとても複雑な味わいと香りで、熟成したあとが楽しみです。 お昼前にお礼を申し上げて次の訪問先、パルマ産生ハムの生産者BERETTA社へ向かいます。モデナの駅から電車に乗って30分かからないでパルマ駅に到着しました。駅から工場へ向かう途中あるレストランで食事をいただきました。もちろん生ハムです。クラテッロや肩の部分など様々なハムとサルミと共にコッリ・ディ・パルマのマルヴァジアで乾杯。爽やかな果
実味と柔らかなガスがハムの脂身と塩見を口中で包み込みます。赤ワインももちろんコッリ・ディ・パルマのランブルスコ。これまたフリッツァンテで美味しい。生ハムでお腹を一杯にしたあと実際に熟成中の生ハムを見せていただきます。
一つ目の部屋は第一段階の水抜きのための塩を練りこんだハム、二つ目の部屋は第二段階の塩を練りこんだハムが吊るされていました。表面
を見ただけで含有水分量が違うのが分かります。 次の部屋は一ヶ月ほど水分を抜かれた後の熟成をさせる部屋で、たくさんの生ハムが出荷の時まで静かに吊るされており、その中には日本市場向けの生ハムがぶら下がっていました。出荷の前には調査員が来てDOPの認定を受けられるかの審査があり、審査をクリアしないとパルマ産生ハムとしては市場に出すことが出来ません。審査をクリアさせるために毎日熟成度合いを確認する方がいて、尖らせた豚の骨を使い様々な部分に刺して付いた香りで判断しているようです。実際に香りを嗅がせていただくと微妙に違うのは分かるのですが、違いの区別
までは分かりませんでした。そこはやはりプロの成せる技でしょう。最後に骨抜きを見せていただきましたが、ナイフを入れていとも簡単に抜いていきます。骨がどのように入っているかを完全に把握していないと出来ないことだと思います。やはりプロのなせる技です。お礼を申し伝え、今夜はパルマで一泊します。
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翌日はイタリアワインの代名詞とも言えるキアンティ・クラシコの生産者Badia
a Coltibuono社を訪問しました。フィレンツェの一つ手前の駅までオーナーのエマヌエラさんが迎えに来てくれていました。車を一時間半ほど走らせ、山道をくぐり抜けBadiaに到着したのは夜の八時を回っていました。到着して車を降りたときは驚きました。建物がとても古く中世の頃のもので「Badia」つまり修道院をそのまま使用していて雰囲気があります。荷物を搬入した後COLTIBUONOの運営するレストランRistrante
Badia a Coltibuonoでエマヌエラさんと遅い食事をご一緒します。シェフに無理を言って日本風に量
をアレンジしてもらい少ない量で作っていただいたおかげで、アミューズからドルチェまで10皿ほど全て楽しむことが出来ました。ワインは「Chianti
Classico 2008」、「Cultus Boni Chianti Classico 2007」、「Sangioveto
2006」、最後に「Vin Santo del Chinati Classico 2004」をいただき、締めはグラッパまでいただきました。一人で宿泊するにはもったいないくらいの大きな部屋に戻ったのは真夜中でした。
翌日、Badiaの中とワイナリーを案内していただきました。Badiaの入り口は中庭にあり扉の上には修道士が杖を持ったCOLTIBUONOの象徴の石像が埋め込まれています。ワインが静かに眠るカーブはBadiaの建物の地下にあり、薄暗く14℃前後に保たれワインにとって理想的な環境です。熟成中のワインには戦前の1937年のものまでありました。もう数本しか残っていないそうです。醸造は車で20分ほどのワイナリーでなされ、ここでは熟成のみしているそうです。大きな樽がいくつも積まれボトリングされるのを待ちわびていました。その後自慢だという中庭の庭園を見せていただいた後、車で20分ほどのワイナリーに案内していただきます。ここはBadiaと違い近代的な建物でつい最近建て直されたそうでとても綺麗で清潔、ステンレスのタンクやパンチダウンの機械は真新しくピカピカ光っていました。大きな発酵用のタンクは特注で作ったらしく、一つは真ん中に通
路が設けてありガラス越しに中のワインを見ることが出来ます。 ワイナリーを見学した後またBadiaへ戻り今度はテイスティングに移りました。事前に何を飲みたいですか、と聞かれていたので熟成したものが飲みたいです、と話していました。するとなんと用意されていたものはChianti
Classico Riservaの1970年、1980年、1999年、2006年の4ヴィンテージでした。熟成したChianti
Classicoを垂直でテイスティングする機会などめったにありません。感謝の気持ちで一杯です。2006年から順に飲んでいきますが、さすが現地から一度も動いたことのないワイン達です。状態は素晴らしく生き生きとしています。驚きは1970年でした。1980年と10年も違うのに色はまだ若々しく、香りにも果
実味を感じます。ブラインドで出されれば10人中10人が1970年の方が若いと答えるでしょう。貴重な経験をさせていただきました。そして次の訪問地マルケ州はVILLA
BUCCIに向けて5時間の小旅行です。 |
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フィレンツェを出発してアンコーナの街に到着したのは、電車の遅れもあり夜の8時を少し回ったところでした。駅までVILLA
BUCCIの当主アンペリオ・ブッチさんと奥様が迎えにきてくださっていました。ブッチさんご夫妻は日本にいらっしゃる時、私の勤務する帝国ホテルにも宿泊されます。奥様は日本に滞在歴があって日本語も少し話せます。そのままレストラン「MADONNIA
DEL PASCATORE」に向かい夕食をいただきました。ここはアンコーナの郊外で、海沿いの道路わきにある2つ星のレストランです。スーシェフともう一人日本人の調理の方がいらっしゃって、お料理も和のテイストがうまくミックスされていました。びっくりしたのは最初に出てきたアペリティフです。長方形のお皿の上はグラスに入った緑色の液体と、チューブに入った歯磨き粉のようなものに本物の歯ブラシが乗っています。グラスの中はモヒート、チューブの中身はミントのクリームで、歯ブラシにつけながらなめるようにいただくそうです。奇妙な感覚にとらわれながら食事をスタートさせました。魚料理のときにもまた驚きで、ブラインドで飲んで欲しいと言われました。一口飲んでみると熟成した複雑なニュアンスと豊かな果
実味、そしてしっかりとしたミネラルを感じました。ラヴェルを見せていただくとなんと「Villa
Bucci Verdicchio dei Castelli di Jesi Superiore Classico Riserva 1988」!まるで熟成したモンラッシェのようでした。その1988年についてレストランのカメリエーレ兼ソムリエと話していると時間を忘れお店を出る頃には日付が変わっていました。今日の宿泊はアンペリオさんのお住みの敷地内にあるVillaです。石造りで雰囲気がありよく眠れました。
翌朝、アンペリオさんのお宅のダイニングで、元気が良く悪さが好きなペット、ダックスフントの“8(オット)”と共に朝食をとったあと敷地内にあるヴェルディッキオの畑を見学しました。葡萄の木は大きく2メートル程あります。最大限農薬や化学肥料は使わず、有機農法で育てています。その証拠に私たちの廻りをずっと蜂がぶんぶん飛び回っていました。 車に乗り込み黒葡萄の畑に向かいます。小高い丘の一番日当たりの良い場所にBUCCIの畑はありました。サンジョベーゼとモンテプルチアーノなのですが2つの品種が交互に植わっていて、ロッソ ピチェーノの葡萄品種の比率の秘密が明らかになりました。とても静かな場所なので夜になるとたまに若いカップルがデートしに来るとアンペリオさんがおっしゃっていました(笑)。畑はとても広くかつ丁寧に手入れされた印象でした。そして、テイスティングをするため醸造・熟成をさせるためのカンティーナへ向かいます。途中小高い丘から道路を挟んだ反対側の畑を見てほしい、と。葡萄畑ではなかったのですが、見渡す限りの畑はブッチさんが所有者でとても広大でした。畑の真ん中に一本白いラインが入っていて、古代ローマ時代の道だと説明してくれました。その後、脇に大きな樽が並ぶ中でテイスティングをしました。まずは出来立ての新酒をタンクからそのまま飲ませていただきました。まだ清澄していない為白く濁っています。タンクごとに飲みましたがそれぞれ味わいが違いました。それもそのはず、区画ごとに分けて発酵・熟成されていました。どれもそのままボトリングして畑名付きで出荷できる味わいだと思いましたが最終的には全てブレンドしてしまうそうです。次に「Bucci Verdicchio dei Castelli di Jesi 2009」、そして「Villa Bucci Verdicchio dei Castelli di Jesi Superiore Classico Riserva 2007、2008」、「Tenuta Pongelli Rosso Piceno 2008」、「Villa Bucci Rosso Piceno 2006」とテイスティングします。やはりRiservaが素晴らしくて、香り高くミネラルもしっかりあります。最後にギャラリーだという昔の農耕具やアンフォラの並ぶ倉庫(に見えてしまう)を見学し、Villaの食堂で昼食をとってお礼を申し上げた後、最終地シチリアへ向かう為ローマ行きの列車に乗り込みました。 |
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| 〈あとがき〉 翌朝、約2週間に及ぶ生産者ツアーを終えパレルモ空港から帰路に着きました。今回のツアーで、フランスやカリフォルニア、その他のワイン生産国にはないイタリア独自のオリジナリティを肌で感じることが出来てとても勉強になりました。日欧商事さんにはご無理を言ってチーズ、バルサミコ、プロシュットの生産者を訪問させていただいたことは、ソムリエとしてのスキルアップに繋がったと思います。 最後になりましたが、今回の旅行及びJET CUPの主催者であるコーヘン社長及び日欧商事のスタッフの皆様、JET CUP関係者の皆様、2週間強の不在を認めてくれた職場の上司、同僚に感謝を申し上げたいと思います。そしてシチリア以外全て電車、車での移動、宿泊は全箇所一泊という体力的にも精神的にも厳しい旅行に同伴してくださった日欧商事営業課長西中様には特にお礼を申し上げたいと思います。お疲れ様でした。そしてありがとうございました。 |
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