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中部イタリア・トスカーナ州: バディア・ア・コルティブオーノ社(Badia A Coltibuono)
3月中旬には芽吹き始め、2011年のブドウの生育期は例年よりも2週間早く始まった。
ブドウの開花は、例年よりも約3週間早い5月15日頃始まった。5月は非常に暖かく時折雨が降った。6月の上旬も時々雨が降ったが、7月末はほとんど降らず、収穫が終わるまで降水量は少なかった。8月下旬から9月にかけての酷暑によって、ブドウ畑全体が乾いてしまうという災難に見舞われたが、11年間有機栽培で管理された土壌は水分蓄積に長けているため耐えることができた。果実が乾燥してしまうことなく成長することができた。
2011年の収穫は過去の記録の中で最も早い8月22日から始まり、9月の最終週まで続いた。収穫は豊穣で品質は最良である。土着酵母の使用と自然発酵によりブドウはさらに卓越したものとなり、糖度とアルコール度が高い状態でも発酵はスムーズに進み、特に問題が起こることなくワインが出来上がった。
発酵が終了した段階でのワイン・テイスティングでは、このワインが熟した果実味の強い、酸味のあるバランスが取れたフルボディのワインであることが確認された。ブドウ生育期後半の酷暑は私たちを悩ませたが、2011年の収穫が素晴らしい結果となり、私たちは非常に満足している。
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南部イタリア・シチリア州:プラネタ社(Planeta)
92日間に及ぶ2011年の収穫がついに終了した。2011ヴィンテージの収穫は3カ月間行われたことになる。気候条件は好ましく、収穫量は少なめではあるが、際立った品質となった。
11月8日、収穫開始から92日目に2011年の最後のブドウ収穫をした。8月9日からメンフィでシャルドネの収穫がはじまり、エトナ山シャーラ・ヌオーヴァでカリカンテの収穫が終わるまで、これほど長期間収穫を続けたことはプラネタ社では過去に一度もない。このように収穫期間が3カ月も続く栽培エリアは世界中にめったに存在せず、これほどに多様で独特なミクロクリマを有するエリアで働くブドウ栽培者もめったに存在しないだろう。冒険とも呼べるこの収穫は、盛夏の頃、ふくよかでしなやかなシャルドネ種の収穫から始まり、晩秋の頃、ミネラル感あふれるエトナの白ブドウの収穫で終わりを告げた。
気候: 2011年の予報は世界基準でみると、近年豊富な降水量の冬が続いたが、今年は標準の降水量を下回るとされており、私たちは頭を悩ませていた。しかし春には状況が変わり、時期としては遅くに雨が多く降ったことでブドウ畑は十分に調った。夏は適度に暑くなり、ブドウ果実は完璧な状態に成熟した。
果実: 2011ヴィンテージのブドウは、収穫量は少なかったが、完璧なまでに健康的な果実を実らせた。収穫された果実のサイズも小さく、収穫量も平均より15%少ないので、ブドウの総重量は少なくなった。とはいえ、自然の恩恵を大いに受けて育った黒ブドウは特に際立つ品質のヴィンテージとなり、摘果も適切に行われた。気温は平年並みで、急激な気温上昇はなかった。9月と10月は気温が穏やかで、終盤に時々降雨に見舞われながら2011年を締めくくった。
エリア: シチリア南西部:メンフィ、サンブーカ 収穫は、過去5年と比較すると少々早い8月9日に始まった。白ブドウの収穫量は少なかったが品質は著しく良質で、特にシャルドネ種とグレカニコ種は際立っている。フランスを原産とする黒ブドウ品種は、生産量が少なかったおかげで、シラーとカベルネ・フランはむしろよい結果となった。色もストラクチャーも素晴らしく、プラムバーゴに使用するネロ・ダーヴォラなどは気品ある香りを持つ。
シチリア南東部:ヴィットリア、ノート 長期間降雨がなかったため、収穫時期が早まり、シチリアを原産とするブドウ品種は完璧な状態に成熟した。チェラズオーロ・ディ・ヴィットリアは香り豊かで平均よりも色味が強いものになることが予測される。ノートで収穫されたモスカートとネロ・ダーヴォラは、バランスがよく香り豊かなヴィンテージとなった。
シチリア北東部: プラネタ社がエトナ山にあるブドウ畑に懸けてきた長年の努力は、いま実を結ぼうとしている。2011年は驚きのヴィンテージとなり、収穫はプラネタ社で最も遅い10月末から11月に行われた。カリカンテ種はミネラルがあり繊細、ネレッロ・マスカレーゼは晩熟の感がある。カポ・ミラッツォ近くにあるラ・ボロニアではブドウの樹はまだ成長段階にあり、マメルティーノ・ワインのファースト・ヴィンテージを味わうにはまだ時間がかかりそうだ。とにかく、醸造家には忍耐が必要だ。あと数年でこのエリアからすばらしいニュースが届くことになるだろう。
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