ワインメーカー来日インタビュー第二弾:ヴィッラ・ブッチ

 ワインメーカー来日インタビュー第二弾:ヴィッラ・ブッチ



ブッチ家は、マルケ州を代表するワイナリーで土着ブドウ品種ヴェルディッキオを使用した高品質ワインを生産しています。
300年以上、ワイン生産に携わっているブッチ家は広大な所有地でヴェルディッキオとモンテプルチアーノの品種にこだわって、ワイン造りを行ってきました。
社長のアンペリオ・ブッチ氏に同社の特徴を語って頂きました。

Ampelio Bucci社長
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Villa Bucci

マルケ州でブッチ家は昔から畑を持っており、子供の頃から農業を手伝いましたが、あまり好きになれず、当初は建築や、アートの方に興味があったので、アパレル関連のマーケティングの仕事につきました。
しかし、80年代の初期にワインを造ろうと思い立ち、まだ人気のなかった土着品種のヴェルディッキオに注目しました。
その当時はマルケ州自体も世界ではあまり知られていませんでした。

最初はブルゴーニュで活躍している醸造家に相談しましたが、彼は赤ワインのスペシャリストだった為、ヴェルディッキオのワインを造る目的には合いませんでした。
そこで、白ワインのスペシャリストを探さなければならないと思い、トレンティーノ州の醸造家にアドヴァイスを求めました。
お陰様で白ワインを造り始めた直後から、品質の高いワイン造りに成功しました。

もう一つ勇気のある選択をしました。
ブドウの良い年だけリセルヴァを造ることにしたのです。
このフィロソフィーは正しかったと思います。
長年に渡って、大量ではありませんが、毎年評価の高いワインを造り続けたことにより、シャルドネが強い白ワインの市場で成功することが出来ました。
現在はイタリアで土着品種のワインが流行っていますが、当時は斬新なコンセプトでした。
ファッション業界では、新しい物を作るのはもっと簡単で、例えば、今年のデザイン、新作に関してお客様の反応が良くなければ、次のコレクションでやり直せば良いという考え方もありますが、これはワインの世界では通用しません。
ワインは、長い時間をかけて造るものです。情熱を持って、天気に従う、まるで冒険のようです。

ブッチ社の目的は?

小さい会社ですが、品質の高いワインを造ることです。

赤ワインも作っています。
昔からイタリアには美味しい赤ワインが沢山あり、ピエモンテ州、トスカーナ州のワインの歴史は長く、そのようなワインとバッテイングをしないよう、ブルゴーニュで造られているワインのタイプに近く、味わいが洗練されていて、もっとライトなボディのワインを造りたいと思いました。
赤ワインも土着品種にし、サンジョヴェーゼとモンテプルチヤーノを選びました。
古くから伝えられているレシピを改良し、モンテプルチアーノとサンジョヴェーゼをブレンドしました。
モンテプルチアーノは骨格がしっかりしている一方で、サンジョヴェーゼは柔らかみがあるので、良いバランスが取れました。

ブッチ社にとって輸出は?

非常に大事な市場で、30カ国にも輸出し、売り上げの50%を占めています。
その内、日本は5-6%です。
一番大きなマーケットは12%のアメリカです。
世界のマーケットのトレンドは非常に変わりやすいので、対策としては、できるだけ多くの国に輸出することです。
日本へは特別な想いがあり、どんな困難があっても、必ず販売すると決めていました。
それに、ブッチのヴェルディッキオは樽香が強くなく、バランスの取れたソフトな口当たりのワインなので、和食とのマリアージュは素晴らしいと思います。

世界中のワインの平均的クオリティーは高くなってきました。
ニューワールド(アメリカ、オーストラリア)のワインも進出している厳しい競争の中で、差別化を図るにはブランド育成に力を入れなくてはと思います。
フランスワインと違って、イタリアワインは飲みやすくて価格が手頃ですので、それを強みとしながら、ブランド力を高めるのは非常に大事なことだと思います。

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