【ヴィンテージ・レポート】2006年の10月の雨により、畑が十分に休むことが出来たこと、2007年のための畑の準備が整ったことに特徴付けらます。比較的穏やかな冬で、気温も低くなりすぎず、雨量も例年の平均より下回っていました。イタリアの他のエリアとも、気象条件は冬の半ばを除き似通っていました。雨量の少なさから、夏のための十分な水を保持していない状況は不安要素でありましたが、春になり5月末までシチリア全土が雨に恵まれました。ブドウの質に関わる最も重要な時期、7月以降は天候に恵まれ、7月20日から8月15日にかけて熱波に2度ほど見舞われましたが、気温は安定しており、持続的な高気圧は雨が少なく熟成感に優れたヴィンテージになることを示唆していました。
【味わい】深いルビー色。ブラックチェリーやカシスの豊かな香りに、スパイスやタバコ、ダークチョコのニュアンスが漂います。しっかりとしたタンニンと濃厚な果実味が調和し、心地よい酸味が引き立てます。余韻にバニラとリコリスが続き、エレガントで力強いヴィンテージとなります。