【ヴィンテージ・レポート 】1996年の冬から春にかけては冷涼で、降雨量も平年並みからやや多めに推移し、生育初期は慎重な管理が求められる年となりました。初夏にかけては気温の上昇が緩やかで、ブドウの成熟は全体的にゆっくりと進行しましたが、夏に入ると天候は安定し、極端な暑さに見舞われることはありませんでした。
タウラージは成熟が遅く、収穫が10月後半から11月に及ぶ産地であるため、秋の気候が品質を大きく左右しますが、1996年は秋にかけて穏やかで乾いた天候が続き、フェノール成熟を含め、時間をかけた理想的な熟成に到達しました。
収穫量はやや抑えられたものの、果実の凝縮感と健全さは高く、しっかりとした酸と引き締まったタンニンを備えた、構造の明確なヴィンテージとなっています。全体としては「非常に良年」と評価され、長期熟成によってその真価を発揮する、クラシックなタウラージの資質を備えた年と言えるでしょう。
イタリア
カンパーニア州イルピーニア地方タウラージ村