【ヴィンテージ・レポート】2015年は、特に7月と8月にかけて非常に暑く乾燥した年として記憶されています。ブドウの生育サイクルはわずかに早く始まり、4月後半のまとまった降雨と、概ね温暖な5月を経て、急速に進みました。6月にいくらかの降雨があった後、乾燥した時期が続き、この乾燥は病害の予防に有効に働き、ブドウ樹の生育にとって理想的な環境となりました。8月中旬、必要なタイミングで雨が降り、水分バランスが整い、成熟が一気に進みました。収穫は高温の影響により早まりましたが、結果として非常に高い品質が得られました。特に岩石質の土壌は、他の地域よりも水分を保持する能力が高いため、ブドウの樹は過度な水分ストレスにさらされることなく育ちました。
【味わい】香りは複雑で包容力があります。瓶内熟成を経ているにもかかわらず、ドライローズのようなフローラルな香りと、イチゴのジャム、リキュールに漬けたチェリー、赤い小さな果実の香りが交錯し、見事な調和を見せています。余韻には、洗練されたリコリスやスパイスのニュアンスに、サンダルウッドを思わせるバルサミックな要素が現れます。味わいはエレガントで深みがあり、同時に力強さを感じさせます。シルキーなタンニンは明確な存在感を持ち、全体として調和のとれたバランスを描き出しています。ミネラルと花の香りに彩られた、長くいきいきとした余韻を持つ、スケールの大きなワインです。
イタリア
ピエモンテ州ガッティナーラ