【ヴィンテージ・レポート】この年は度重なる異常気象に見舞われ、ブドウの正常な生育プロセスに多大な影響を与えました。冬季は、降雨量が平年を大幅に上回った一方で、気温はかなり穏やかに推移しました。春がかなり早く到来したことを考慮すると、一見して好ましくない気候推移となりました。さらに6月後半から8月にかけて頻繁な降雨が続く厳しい時期となりました。9月中旬以降、ようやく晴天と澄んだ空気に恵まれたおかげで、ブドウの成熟度が向上しました。全体として困難なヴィンテージでしたが、それゆえに品質面での厳格な選別が可能となりました。収穫前の時期にブドウ畑で房の選別を徹底的に行い、約25%を間引きするという劇的な介入を行いました。これは、水はけの極めて良い岩石質の土壌の恩恵とともに、残された房を完璧な成熟へと導くためでした。本年は「ガッティナーラ・リゼルヴァ 」は生産されませんでしたが、「トレ・ヴィーニェ」と「イル・ソーニョ」は生産されました。
【味わい】香りは凝縮感のあるフルーティーな印象で始まり、コンフィチュール、ドライフラワー、プラム、そしてグラッパ漬けのチェリーのニュアンスが現れます。これらがカカオ、リコリス、バニラ、そして木樽のニュアンスと見事に調和しています。エレガントで輪郭のはっきりとしたワインで、特に2014年ヴィンテージは、フレッシュさ、余韻の長さ、そして際立った酸味が特徴として挙げられます。味わいはしっかりとした構成を持ちながらも滑らかで、余韻は長く、繊細なバルサミックのニュアンスを伴い、タンニンの骨格に支えられたフィニッシュへと続きます。
イタリア
ピエモンテ州ガッティナーラ