【ヴィンテージ・レポート】2019 年は、年間データだけを見ると過去の平均的な年と同程度でしたが、実際には気候変動の多い年でした。冬は温暖でしたが、春は寒冷かつ多雨となり、萌芽や生育が一時的に遅れました。その後、夏は高温少雨となり、ブドウの房は急速に成長し、収穫は9 月上旬から始まりました。収量は前年よりやや少なく平均を約10%下回りましたが、糖度は高く、総酸はやや低く、結果として品質の良いヴィンテージとなりました。
【味わい】フリウリを代表する白ワインの名品で、シャルドネを主体に複数品種を巧みにブレンドした奥行きのある味わいが魅力。熟した洋梨や黄桃、柑橘の果実香に、白い花やナッツ、ほのかなバニラやトーストのニュアンスが重なり、非常に豊かで洗練されたアロマを放ちます。口に含むと、なめらかな質感と凝縮した果実味が広がり、樽由来のコクと美しい酸が見事に調和。2019 年ヴィンテージらしい成熟感を備えつつ、余韻にはミネラル感と上品な苦味が長く続き、白ワインでありながら存在感と深みを感じさせる一本です。
イタリア
フリウリ州サンフロリアーノの丘陵地帯