【ヴィンテージ・レポート】この年の冬は比較的穏やかで雨が多く、時折強い霜はあったものの、全体としてはやさしい冬となりました。春の初めは暖かく、降水量は平年並みで高めの気温が続きましたが、5月以降は大雨と気温の大きな変動が繰り返され、不安定な天候となります。初夏も変わりやすく、6月下旬から7月初旬にかけて短期間の猛暑が2度発生。その後は30℃を超える日が少なく、雨と湿度の高い夏が続きました。初秋には晴天が戻り、10月初旬は好条件に恵まれたものの、下旬以降は再び不安定となりました。収穫は8月下旬から11月末まで長期に及び、地域・品種ごとに時期が重なる難しいヴィンテージとなりました。春の病害や冷涼多雨の夏の影響で収量は少なく、過去15年でも特に生産量の少ない年のひとつです。
【味わい】やや淡いガーネットを帯びたルビー色。赤系果実のコンポートやドライハーブ、紅茶、湿った土のニュアンスが複雑に絡み合います。口当たりは繊細で、タンニンは柔らかく、冷涼な年ならではの伸びやかな酸が印象的。厳しい年を反映しつつも、品格と奥行きを備えた、通好みのタウラージです。
イタリア
カンパーニア州イルピーニア地方タウラージ村