【ヴィンテージ・レポート 】2013年は、非常に雨の多い冬と、ところどころに雪が混じる寒いスタートとなりました。4月に入ってようやく春らしさが訪れ、4月最終週には気温が30℃近くまで上昇。一気に季節が進んだような陽気となります。ところが5月中旬には再び気温が下がり、これが結果的にカビなどの病害の発生を防ぐ助けとなりました。雨は軽いものの非常に頻繁に降り、湿度の高い日が続きます。7月に入ると再び異常気象となり、ほぼ毎日のように雨が降る不安定な天候が続きました。しかし7月最終週から8月初旬にかけては一転して気温が急上昇し、40℃近くまで達する猛暑となります。8月10日頃には南イタリア全体が低気圧の影響を受け、再び雨が降り、気温も30℃を下回るまで下がりました。そして9月に入ると天候は見事に回復し、素晴らしい気候条件のもとで、健全で豊かな収穫が実現しました。
【味わい】深く濃いルビー色。野生のブラックベリーやブラックチェリーの凝縮した果実香に、甘いスパイス、ユーカリ、バニラ、コーヒー豆、ダークチョコレートのニュアンスが幾層にも重なります。口に含むと果実の密度は非常に高く、完熟したタンニンは緻密でありながら滑らか。フルーツの甘やかさとスパイス、焙煎香が見事に溶け合い、豊かなボディと優れたバランスを形成しています。余韻は非常に長く、果実味、スパイス、コーヒーのニュアンスが静かに持続し、カンパーニアにおけるボルドー品種の可能性を雄弁に物語る、威厳と深みを備えたPatrimoです。
イタリア
カンパーニア州イルピーニア地方