【ヴィンテージ・レポート】冬は降雨が非常に少なく、気温も穏やかだったため、春には生育が早く始まり、萌芽は例年より約15日早まりました。5月下旬からは涼しく雨の多い時期が始まり、その状態が夏まで続きましたが、畑は非常に良好な生育バランスを保っていたため、特別な摘房などの作業を必要とすることはありませんでした。房は比較的疎らで、ブドウは健全な状態を保つことができました。生育が早くスタートしたことで、収穫も大幅に早まりました。8月は平年を下回る気温が続き、時折雷雨にも見舞われましたが、これがブドウの酸をしっかりと保ち、アロマの発達にも非常に興味深い個性をもたらしました。
【味わい】黄金の輝きを帯びたイエローの色調に、きめ細かく持続性のある泡立ちが美しく映えます。香りはスパイスのニュアンスが印象的で、特にローズマリー、レモンカスタード、作りたてのマジパン、さらにグレープフルーツのヒントが重なり合い、非常に魅力的で奥行きのある香りのハーモニーを奏でます。口に含むと、その驚きは大きな歓びへと変わります。凝縮感のある果実味が広がり、豊かなストラクチャーが感じられ、やがて非常に長い余韻へと続きます。木樽発酵を“表現を高めるための真の道具”として用い、さらに長期の澱熟成を施すことで、このリゼルヴァは格別の完成度と気品を備え、最高級の評価に値する存在となっています。
イタリア
トレントの丘陵の最良の地に位置する、南東〜南西向きの自社畑ヴィッラ・マルゴン(標高400~700m)