Cultureカルチャー

2020年10月28日

世界最古のブドウの一つ ヴェネトの古代品種 、「オゼレータ」

“Oseleta”「オゼレータ」

このブドウ品種は大変少ない収量のため放棄され、イタリア固有のブドウ品種リストから削除された事もありましたが、70年代末、フィロキセラより生き残った4本のブドウの樹から、サンドロ・ボスカイーニにより再発見されました。

”Oseleta” は方言で小さな鳥という意味です。成熟するのが遅いこのブドウを鳥が食べにくるところに由来しています。非常に小さく、コンパクトな円錐形の房は、しばしば“羽”が付いているようにも見える特長的な葉を持っています。オゼレータはワインの総抽出量、酸味および pH 値を増加させ、ミネラル、スパイシーさ、リコリスの香りを増長させます。口に含んだ時のストラクチャー、ボディ、タンニンを増加させる役目もあります。実はとても小さく、フレッシュで濃い色の果汁が豊富で厚い果皮が特徴です。実の成熟は遅めで、10月の終わりから11月の初旬にかけて成熟します。

マァジワイナリーの技術面、生産、研究の中心となるグループが存在し、 マァジ・テクニカルグループ と呼ばれています。マァジ・テクニカルグループは、栽培、醸造研究、マーケティングの専門家からなる一つのチームです。  

毎年、イタリアでもっとも大きな国際ワイン展、ヴィニタリーで、マァジのテクニカルグループが毎年研究の発表を行っています。ヴェネチア地域の、栽培や醸造研究結果を体系化、現代化することが目的です。
彼らの研究の下で、マァジ社では、オゼレータをブレンドして、“コスタセラ”アマローネ・リゼルヴァ、ブローロ・カンポフィオリン・オロ、トアールを、オゼレータ100%でオザールを造っています。