Cultureカルチャー

2021年1月6日

全ての祭りを持ち去る「エピファニーア」

エピファーニアはクリスマスからニューイヤーへと続くお祭りシーズンを締めくくり、新しく始まる日常生活へと私たちを連れ戻す日

 1月6日、今日はイタリアではクリスマス関連の最終祭日となり、Epifania(エピファニーア)です。 日本では主顕節や公現祭と呼ばれ、キリスト教の祭日として祝われ、東方の三博士が幼いイエスを礼拝しに訪れたことを記念する日です。しかし、同時にBefana(ベファーナ)とも呼ばれ、5日から6日にかけての夜に、おばあさんの魔女が子供にプレゼントを持ってくる日としても盛んにお祝いされ、子供たちが大いに喜ぶ日です。 なぜならば、暖炉などにはプレゼントを受け取るためのソックスが吊るされ、前の年にいい子だった子供にお菓子やプレゼントが届けられるからです。悪い子には炭が贈られる伝統がありますけれども、実際に満遍なく、だいたいどんなソックスにも 炭は少し入っています!

それは、もちろんお砂糖で作ったお菓子です!

ベファーナの 祭りは、冬至を境に古い一年が終わり新年を祝う古代の民間信仰から発展したと言われています。ベファーナの魔女が老婆であることは古い一年を象徴し、また魔女であることはキリスト教ではない異教の祭りという概念と結びついたため、プレゼントの風習は古代ローマの祝祭を受け継いだから、または東方の三博士がイエスに貢物をもっていったから、など、様々な説があります。    

 本来ならば、街ではこの日に「魔女コンテスト」や「ベファーナの集まり会」なんてものも開かれたりします。

そして、この祝日が終わりましたら、今まで飾られたクリスマスのデコレーションを片付けます。