Cultureカルチャー

2021年9月3日

バーチャルトリップ vol.5 シチリア西部・パレルモ

都内は急に気温が下がりいっきに秋めいてきましたね!!さて、早速ですが、3週にわたってお届けしてきたバーチャルトリップ シチリア編しめくくりの旅は、シチリア島西海岸と州都パレルモへお連れしたいと思います。超大作となっておりますが・・・お付き合いください!それでは Andiamo!

まずは、マルサラへ。古代ローマ人はこの地からシチリアへ上陸。そのころギリシャ人により栄華を極めていたシラクーザに攻め入り、陥落させました。ローマ帝国の支配下となったシチリア島のシラクーザとマルサラに行政官が配置され、マルサラはシチリアを統治する上で重要な拠点でもありました。
 
今では、目立った観光地がないものの、お時間に余裕があれば、ぜひおすすめしたいのがマルサラ酒のカンティーナツアー!世界四大酒精強化ワインの1つである、マルサラ酒。1773年、英国商人ジョン・ウッドハウスが、アフリカ大陸からの風、シロッコに吹かれてマルサラ港に辿り着いたところからマルサラの歴史は始まりました。彼は地元ワインを気に入り、ブランデーで酒精強化してそれを英国に持ち帰ったところ、英国で大変な人気となり、そのワインは「マルサラ」と呼ばれるようになったそうです。

食前・食後酒としてお飲みいただいても良いのですが、ティラミスを作る際にマルサラ酒を加えると大人の味に!ぜひお試しください!弊社でもマルサラ酒を取り扱いしていますので、もしよかったらどうぞ!(←少しだけ宣伝)

次にご紹介するは、塩の街として有名なトラーパニ。日本ではなかなかみられない広大な塩田風景が圧巻です。海水の水を塩田に引き込み、約5カ月間かけて水分を飛ばしていきます。トラーパニの塩の原材料は、ミネラルたっぷりの海水、さんさんと注ぐ太陽と海風のみ! 今でも2000年前と変わらない製法で作られています。現地で見学ツアーなども行っているようですが、自転車で塩田散策も面白いかもしれませんね!

トラーパニ訪問のついでにぜひ足を延ばしてほしい地がファヴィニャーナ島。マグロ漁でも有名な島ですが、とにかく透明度の高い海がおススメ!トラーパニからフェリーで約30分。1日に何便も出港しているのでアクセスも良好。実はこのファヴィニャーナ島、以前TVCMで使用されたのをご存じですか?某俳優が出演する家電(TV)のCMロケ地がまさにココ!溜息がでてしまうようなきれいな海にボートが宙を浮いているような映像を思えていらっしゃる方もいるかと思います。こんな素敵な海、人生で一度は行ってみたいですね!

そして、トリとなる都市が、シチリア島最大の都市でもあり、州都でもあるパレルモですが…、ただパレルモの見どころを紹介しても面白くないので、ここで少し変わったミステリースポット「カタコンベ」を紹介します。カタコンベとは、古代キリスト教徒の地下墓所のことでイタリアのみならず、フランスやスペインにも存在します。今回ご紹介するカプチン フランシスコ修道会の地下に眠るのは約8000体の修道士のミイラと…、「世界一美しいと言われているミイラ、ロザリア」。今から100年以上前の1920年に2歳に満たずして病死してしまった少女の遺体がまるで眠っているかのように安置されています。もしご興味あればお立ち寄りください!

流石にこれだけでパレルモの紹介は終われないので…、一応、簡単に歴史のおさらいと見どころのご紹介です!
パレルモは、ビザンチン、アラブ、ノルマンと支配が変わっていくことで独特の文化が形成されました。そのため、パレルモ市内に見られる建築は、それらの文化が見事に融合した独特な造りをしています。パレルモの建築物をご紹介する前に、簡単に建築様式のおさらい!ビザンツとは、ローマ帝国が東西に分裂後の東ローマ帝国の事で、現在のトルコ イスタンブールを中心として栄えました。9世紀頃になると北アフリカのアラブの支配下となりイスラムの最先端の文化がもたらされ、11世紀になるとイスラムに代わって征服者となったのがノルマン人。ノルマン様式とは、イギリスの建築様式の一つで、一言でいうならば、映画「ハリーポッター」のホグワーツ魔法学校のロケ地としても有名な修道院が代表的なノルマン様式です。

パレルモを満喫するには最低でも3日は滞在していただきたいところ。そのうち1日はぜひパレルモのお隣の街、モンデッロのビーチでイタリア的バカンスの過ごし方をおススメします。ファヴィニャーナ島に負けないくらい美しいビーチがパレルモ市内から車で約20分。バスも出ているようですので、ぜひ1日ここでゆっくり過ごしてみては?


さて、最後は恒例の食の話。パレルモのオシャレなレストランをご紹介と言いたいところですが…実はB級グルメ天国のパレルモ!やっぱり食べ歩きが醍醐味。

しかし、私のイチオシストリートフードはこれ!! 「Polipo Bollito alla palermitana」。パレルモ風ゆでタコと言われると、なんだか洒落た感じがしますが、本当にただの「ゆでタコ」(笑)。約20年前のシチリア旅行で、パレルモのビーチ沿いにあるレストランと呼ぶにはしのび難い屋台のようなレストランでいただいた一品。しかし、侮ることなかれ!この『ただのゆでタコ』がシチリア旅行で最も記憶に残るほどのおいしさだったのです。当時、つたないイタリア語で「このタコのゆで方を教えて!」とオープンキッチンのシェフ(と言えば聞こえはいいが、レストランはほぼ屋台、シェフは猟師さんみたいないでたち笑)に聞きにいった記憶がよみがえります。タコはイイダコよりちょっと大きめくらいのタコで、味付けはエキストラバージンとレモンのみ!パレルモ市内の市場でも食べられるようなので、見つけたら食べてみてください!

おススメワインは…

カラッと揚がった熱々のストリートフードや、温かいシーフード、エキゾチックなお料理と是非試して頂きたいのは、プラネタ社のアラストロ!香しいアロマと爽やかな飲み心地、キュッとした酸がこういうお料理とピッタリです!
シチリアの美しい海に沈みゆく夕日をゆったりと眺めながら、「シチリアの夕日パレルモのオシャレな海辺のレストランで、素敵な夜を過ごすのであれば、アペリティーヴォにプラネタ社のロゼはいかがですか?シチリアの美しい海に沈みゆく夕日をゆったりと眺めながら、「シチリアの夕日色」と称されるオレンジがかった淡いピンク色のワインに舌鼓。きっと忘れられない夜になりますよ!

そして、シチリアを代表するドルチェもお忘れなく!

ここで1つおすすめの滞在施設のご紹介。PLANETA社が経営するアパートメントタイプの宿泊施設“パラッツォ・プラネタ”は、パレルモ旧市街の中心地にありアクセスも良好。洗練されたモダンでスタイリッシュなお部屋は、パレルモ滞在をより優雅な物にしてくれますよ!家電やキッチンも完備しているので自炊も可能!市場で仕入れた食材を楽しむのも良し、海辺の素敵なレストランで過ごすも良し。きっとパレルモでの滞在を忘れられない思い出にしてくれること間違いなし!次回のパレルモ旅行の際に、是非利用してみてはいかがでしょうか?

さて、3週にわたってお送りしてきましたシチリア旅行ですが、いかがでしたでしょうか?少しはシチリアの魅力が伝わったでしょうか?
次回、シチリア旅行をする際のご参考にしていただければ幸いです。
では、次回のバーチャルトリップはどこの地か… 楽しみにしていてください!