Cultureカルチャー

2022年4月15日

サメなのにサメじゃない?! チョウザメのヒミツ

みなさん、こんにちは!今回は、生きた化石『古代魚』のお話を少々・・・。食品のインポーターがなぜ古代魚のメルマガ?とお思いになるかもしれませんが、キャビアのお母さん「チョウザメ」は実は古代魚なのをご存じでしたか?

チョウザメの誕生は3億年前?!

生きた化石年表

生きた化石と言えば、オウムガイやカブトガニ、カモノハシなどがおりますが、誰もが一番初めに思い浮かべるのは『シーラカンス』ではないでしょうか?シーラカンスは、デボン紀後期から石炭紀に誕生したと言われています。一方、チョウザメは約3億年前のペルム紀。実は、三畳紀に誕生した恐竜よりずっと大先輩だったりするのです!

チョウザメってサメそれとも魚?

チョウザメの名前の由来は、蝶のような鱗を持っており、口が下の方にあること、尾ビレの形が上下非対称でサメに似ていることから「チョウザメ」と名付けられました。
しかし、皆さんがご存じの「ジョーズ」は、魚類でも軟骨魚類に分類され、一方チョウザメは硬骨魚類に分類されるので、サメとは名ばかりでサメではないのです!見た目はイカツイですが、実は歯もなくおっとりさんな性格でヒトを襲う事もありません!

ちなみに、硬骨魚類とは世間一般に言う「魚」を指し、普段私たちが食べている鯵やイワシなどもその仲間。軟骨魚類に分類されるサメやエイは、骨格が軟骨でできており浮袋などがないのが特徴です。

チョウザメ界のビッグ・ボス 「ベルーガ」

チョウザメは北半球に分布しており、かつて日本にも生息していました。昭和初期までは石狩川などに遡上し産卵をしていたそうですが、現在では絶滅しています。
そのチョウザメ界のビッグ・ボス的存在がカスピ海や黒海に生息している「オオチョウザメ」。通称ベルーガ。その名の通り、チョウザメの中でも最大級の体格をしており、体長は6m以上、100歳以上も生きるそうです!市場に多く出回っているシベリアチョウザメ(バエリ)やロシアチョウザメ(オシェトラ)と比べても飼育年数は極めて長い15~20年を要します。そのためベルーガから実に3mm以上の大粒かつ極上のキャビアが採れます。

日欧商事で取り扱いのベルーガのキャビアは、ブルガリアにある世界最大級の養殖場で飼育されています。その飼育状況が見られるビデオが届きました!ブルガリアの美しく雄大な大自然とそこに生きるベルーガ、そしてキャビアができるまでをご覧ください!

ベルーガの養殖場があるブルガリア クルジャリ湖