Cultureカルチャー

2025年5月30日

FERRARI:大阪・関西万博イタリア・パビリオン公式スパークリングワイン“フェッラーリ・オマージュEXPO風呂敷包み

2025年4月13日、大阪・夢洲で開幕した「大阪・関西万博」。世界中の国や企業が、“未来のアイデア”を詰め込んだパビリオンで来場者をお迎えするこの一大イベントに、国宝級、いや、人類の宝ともいえる本物の芸術作品を持ち込み、連日連夜大人気となっているのがイタリア・パビリオン!
今回はそのオープニングセレモニー等、開幕時の様子についてレポートします!

イタリア・パビリオンのテーマは“芸術は命を再生する(L’arte rigenera la vita)”です。いかに豊かに、調和的に、美しく生きるか。まさにイタリア人が古くから育んできた“生きることそのものを芸術に昇華させる哲学”が、パビリオン全体に宿っています。

▲イタリア・パビリオン外観

エミリア・ロマーニャ州の古都ボローニャの有名な回廊(ポルティコ)を模した外観、その中にコロッセオのような建物が見えるのがイタリア・パビリオンです。3階建ての建物で、TOPフロアには美しい庭園を望むテラス付きのレストランを構えています!

パビリオンに一歩足を踏み入れると、目に映るのは有機的で優美な建築美。使用されているのは、イタリアの再生素材と、日本産の木材。解体後は再利用可能な設計になっており、建築そのものがサステナブルなアートとして存在しています。

パビリオンに入ってすぐ右手に見えてくるのは、レオナルド・ダ・ヴィンチが手掛けた“究極の美”とも称される正20面体の大きなオブジェ。これは、MADE IN ITALYの卓越性を世界に伝えるイタリアTOPブランドの団体「アルタガンマ財団」の象徴的な存在でもあります。 この20面体の中には、誰しもが知るイタリアの高級ブランドの素晴らしいクラフトマンシップを伝える動画が流れています。また、アルタガンマ財団に関する説明パネルも出ていますので、是非とも立ち止まってご覧ください!

▲アルタガンマ財団会長 マッテオ・ルネッリ氏。開幕に合わせて来日しました!

パビリオン内部は「身体」「精神」「魂」の3つのゾーンに分かれ、来場者はまるで旅をするかのように、イタリアの美、科学、食、自然、芸術、音楽と出会います。たとえば、イタリアの研究機関と企業が共同開発した先端医療やAI技術の展示。あるいは、五感で楽しむワインと食の体験。あらゆる展示が、イタリアが培ってきた“人間中心の未来”を提示しています。
これは単なる国の紹介ではなく、現代のルネサンスとも呼ぶべき空間体験なのです。

左:パビリオンの中央に配置され、言葉を失うほどに圧倒的な存在感を放つファルネーゼの「アトラス」(西暦150-200年)。レプリカは存在せず、世界にたった1つの作品。高さ2メートル、重さ2トン、アジア上陸は初!この距離で見られるのは本当に特別な体験です!(カンパーニア州ナポリ国立考古学博物館蔵)
中:日本とイタリアを結ぶ最初の架け橋である天正遣欧少年使節を描いたドメニコ・ティントレット作「伊東マンショの肖像」(1500年代、ロバルディア州ミラノ、トリヴルツィオ財団蔵)
右:「サヴォイア・マルケッティ S.55(Savoia-Marchetti S.55)」1920年代後半にローマから東京まで航行に成功した世界初の飛行機。当時は180日間かけてやってきたのだとか!(ロンバルディア州ミラノ、ヴォランディア航空博物館蔵)

さて、そして今回のイタリア・パビリオンは凄いんです!
なんてったって、ヴァチカンも内包しているのですから!
こちら、“Santa Sede”ヴァチカンゾーンに入ると・・・カラヴァッジョ作「キリストの埋葬」が(1602-1604年、ヴァチカン美術館)。

思わず息を飲む作品。劇的な光と影のコントラスト、そして人間のリアルな感情、悲壮、人間の死の重みを描くことで当時の宗教画に革命をもたらした作品です。

▲通常はミラノのアンブロジアーナ図書館に所蔵されていますが、この万博の機会に、特別に本物が数ページ展示されています!!!

ヴァチカンゾーンを抜けて登場するのは・・・レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿集『アトランティコ手稿(Codex Atlanticus)』です!レオナルド・ダ・ヴィンチが1478年から1519年にかけて記した、1,119枚(2,238ページ)に及ぶ最大の手稿集で、その内容は、飛行、兵器、音楽、数学、植物学など多岐にわたり、彼の多才さと探究心を如実に示しています。


さて、どっぷり歴史とアートに浸って、本物の作品から命のパワーをもらったところで、ちょうどお腹が空いてきましたよね?

では、イタリアが誇る「食の芸術」を堪能しましょう!
最上階の3階にあるEATALYレストランでは、イタリアの代表的なお料理やワインを楽しむことができます!

▲EATALYレストラン
▲公式スパークリングワインに選ばれたフェッラーリ・オマージュとFERRARI社CEO兼社長のマッテオ・ルネッリ氏
▲1906年のミラノ万博時に受賞した金賞

こちらでは、4月13日の開幕から4日間、イタリア・パビリオン公式スパークリングワインに選ばれた“フェッラーリ・オマージュ”と共に、こちらでは様々なイベントが行われました。

芸術的なイタリアのライフスタイルのアンバサダーであり、イタリア政府の公式イベントには欠かせない存在となっているのがフェッラーリ社のスパークリングワイン。

フェッラーリ社は北イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州の州都トレントにて1902年に創業。以来、イタリア最高峰のメトド・クラッシコ(シャンパン製法)の生産者として、その地位を確固たるものにしており、数々の政府公式イベントや国賓向けの行事での実績を誇ります。創業からたった4年後に開催された1906年のミラノ万博においても、フェッラーリのワインは金賞を受賞しました。

2015年のミラノ万博では万博全体の公式スパークリングワインとして提供され、2024年6月にイタリア・プーリアで開催されたG7では各国首脳への公式ギフトとして選ばれました。こうした長年の功績が評価され、フェッラーリは2025年大阪・関西万博のイタリア・パビリオン公式スパークリングワインにも選ばれています。
イタリア代表として万博に登場することは、フェッラーリ社の伝統でもあるのです。

▲イタリア・パビリオン公式スパークリングワイン“フェッラーリ・オマージュ”
▲大阪・関西万博公式スパークリングワイン就任記念、革新的コラボレーションから誕生した特別な風呂敷!日の丸+イタリア国旗+大阪の地図が融合した特別なデザインとなっています。

2025年大阪・関西万博のために、フェッラーリは日本の伝統的な「風呂敷」を特別にデザインしました。風呂敷の起源は、着物の布を再利用して無駄を減らすことに由来すると言われています。今回のデザインも、その精神を受け継ぎ、サステナビリティ(持続可能性)を重視したものになっています。

このプロジェクトは、「Project Quid(プロジェット・クイッド)」とのコラボレーションにより実現しました。「プロジェット・クイッド」は、イタリアの社会的企業であり、2つの使命を持っています。ひとつは、高級ファッションブランドの余剰生地を再活用すること、もうひとつは、困難な状況にある人々に雇用の機会を提供するということ。社会的に不利な立場にある人々に対し、職業訓練を行い、安定した雇用と尊厳をもたらしています。

Made in Italyのオーガニックコットンを利用した、フェッラーリのEXPO風呂敷は、一つひとつが唯一無二の存在であり、エレガンスとサステナビリティを融合させた特別なアイテムです。日本の伝統と現代のエコロジー、そして社会的革新が結びついた、象徴的なプロジェクトとなっています。
ワインを飲み終わった後でも、風呂敷として、ファッションアイテムとしてご利用いただけます。

左:イタリア・パビリオン、オープニングセレモニー
中:FERRARI HOMMAGEと共に登壇するマッテオ・ルネッリ社長とイタリア・パビリオン公式イタリアワイン・アンバサダー山田琢馬氏(パレスホテル東京)
右:左からイタリア万博政府代表 マリオ・ヴァッターニ氏、弊社代表 ティエリー・コーヘン、第16回JETCUPチャンピオン 山田琢馬氏、イタリア共和国副首相 アントニオ・タイヤーニ氏、フェッラーリ社CEO マッテオ・ルネッリ氏、駐日イタリア大使 ジャンルイジ・ベネデッティ氏

イタリア館の開幕セレモニーでは、フェッラーリ・オマージュで乾杯が行われました。これは、イタリアの芸術的なライフスタイルを象徴するブランドとしての役割を改めて印象づけるもので、オープニングの数日前に英国王とマッタレッラ共和国大統領の公式晩餐会でも「リゼルヴァ・ルネッリ」がオープニングのワインとして使用されたばかりです。

▲フェッラーリで乾杯する英チャールズ王とイタリア共和国大統領マッタレッラ氏

こちらのEATALYレストランでは、週替わりで、イタリアの様々な州のお料理やワインが登場します。また、イタリアを代表するワイナリー各社、フレスコバルディ社(トスカーナ州)、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ社(カンパーニア州)、プラネタ社(シチリア州)などの代表的な銘柄のワインは、期間中を通じて楽しめるようになっていますので、是非ともイタリア人シェフによるとっておきのお料理と共に、イタリア各地の素晴らしいワインのペアリングをお楽しみください!


追記の最新情報!

イタリア・パビリオンの展示が非常に好評で大人気ということを受け、イタリア政府がまたまた凄いものをイタリアから持ってきてくださいました!

カラヴァッジョの「キリストの埋葬」があるならば、「キリストの復活」も!
ということで、ミケランジェロ作の偉大なる作品も、5月18日から展示が開始され、来場者に更なる感動を与えています。

▲「キリストの復活」ミケランジェロ作(1514-1516)ラツィオ州バッサーノ・ロマーノ、サン・ヴィンチェンツォ・マルティーレ教会蔵

レプリカじゃなくて、本物を見てほしい!、そんなふうに情熱を込めて語っていたのは、イタリア政府万博代表のマリオ・ヴァッターニ氏。その言葉どおり、世界に誇る名作の“本物”を、ここ大阪で見ることができるなんて…そんな貴重な機会を惜しみなく提供してくれているイタリア共和国の心意気には、もう感謝してもしきれません!
芸術や科学、文化への愛情と誇りが、パビリオン全体からひしひしと伝わってきます。

人類の叡智の素晴らしさに触れて、気づけばワクワクが止まらないのが、大阪・関西万博の魅力でしょう!

まだ訪れていない方も、ぜひこの機会に足を運んでみてください。
そしてイタリア・パビリオンでは、ぜひFERRARI HOMMAGEで乾杯しましょう!
その一杯が、きっとあなたの人生の忘れられない“記念日”になるはずです。

▲イタリア・パビリオンでフェッラーリ・オマージュで乾杯!

※この記事は2025年5月に作成されました


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