Cultureカルチャー

2023年6月23日

シチリアプラネタ社のエキストラ・ヴァージンオリーブオイル

コロナも落ち着き、徐々に再びイタリアに旅行される方も増えてきた昨今、今日はイタリアでも特に人気の旅行先の一つであるシチリア州を代表するワイナリー「プラネタ」についてお話をしたいと思います。

「プラネタ」は300年前からブドウ栽培に携わるシチリアの名家です。

「ワイン大陸」と呼ばれるシチリアを代表する５つの銘醸地、メンフィ、ヴィットリア、ノート、エトナ、カーポ・ミラッツォにて、国際品種と土着品種を巧みに使用し、多種多様な個性溢れるテロワールを生かしたワイン造りを行っています。

1995年にリリースした「シャルドネ」が世界中に衝撃を与え、それまでの「バルク販売される安ワイン」といったシチリアワインのイメージを一新。その高品質なワイン造りにより、ワイン産地としてのシチリアを世界的に有名にし、瞬く間にイタリアを代表する生産者となりました。

近年では、「世界で最も称賛されるワインブランド TOP50」に毎年選出され、世界的ワイナリーという地位を確実なものとしています。

さて、このプラネタ社が心血注いで造っているのはワインだけではありません。

知る人ぞ知る、高品質なシチリア産エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル造りも精力的に行っています。

エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルはワインと共に、プラネタ家が大いなる情熱を注ぐ大切なものです。

シチリア南西部の海沿い、メンフィのカッパリーナにある大きなオリーブ畑は、プラネタ家のこの地で生まれるオリーブオイルへ愛と情熱の証であり、またこの美しいシチリアの原風景を守るという環境・景観保護への決意の証でもあるのです。

それでは、プラネタ社のオリーブ畑に行ってみましょう！

ここカッパリーナは、プラネタの重要なアイデンティティを示す場所です。

地中海の多種多様な原生林やハーブが自生し、シチリアの動植物がオリーブ畑と共存する自然のオアシスです。過去数十年間に渡りプラネタ社では、農業活動において非常に重要な生物多様性や動植物の保護を行ってきました。また、地中海に自生する原生林やハーブの生息地を拡大し、動物の種の保護、絶滅危惧種の復興に力を注いでいます。

カッパリーナの美しさを是非動画でご体験ください！

この美しいメンフィの海沿いは、建物が立たずに、ずっとこのまま美しいシチリアの原風景であってほしいという強い願いから、プラネタ社はここにオリーブを植樹しました。プラネタにとっては、美しいシチリアはビジネスよりも遥かに大切なものなのです。

メンフィの真っ白な美しいポルト・パロ・ビーチに向かうなだらかな丘に、プラネタ社は150ヘクタールのオリーブ畑を所有しています。

徹底した手摘みでの収穫と、即時に搾油することで、オリーブの品種の個性と品質を最大限引き出しています。

さて、ご存じの方も多いと思いますが、欧州連合には地理的表示を保護する制度がいくつかありますが、その中でも最もよく知られているのがDOP・IGP・STG認定です。これは多種多様な農産物を広く市場に流通させるとともに、製品名を誤用や盗用から守るための制度です。また消費者が必要とする情報を正しく伝える役割も担っています。

プラネタ社のオリーブオイルには格付があり、「シチリアIGP」つまり確かなシチリア産オリーブオイルであることの地理表示保護を受けています。このIGPとは、特定地域で栽培・飼育・収穫された農産物が加工を経て製品となる際に、少なくともひとつの工程がその特定地域で行われたことを示していますが、プラネタ社のエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルは、畑の場所も搾油もボトリングも、全てシチリア州メンフィ地区カッパリーナで行われています。

オリーブ畑は、サステナブル（持続可能）な有機農法で管理されています。

搾油所は150haのオリーブ畑の中心にあり、オリーブは収穫後すぐに絞られ、新鮮なエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルとなります。

プラネタ社では収穫後2時間以内という驚異のスピードでオリーブを絞っていますが、これはオリーブオイルの新鮮な色、香り、味わいを得るために最も大切なことなのです。

プラネタ社のエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルが出来る工程を、是非動画でご覧ください！