Cultureカルチャー

2026年3月16日

MASI コスタセラ・コンテンポラリーアート 2019 エディション

~ フー・シー(中国)× アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ 2001 ~

プロジェクトについて

「コスタセラ・コンテンポラリーアート」は、マァジ社と歴史的に深い繋がりのある国から世界的なアーティストを招き、象徴的なワイン「アマローネ・コスタセラ」に捧げるアートを制作してもらうプロジェクトです。

2019年のアーティスト:フー・シー( He Xi)

2019年度のアーティストには、中国出身のフー・シー(He Xi)氏が選ばれました。彼は、中国古来の顔料や墨を使い、絹(シルク)やライスペーパー(画仙紙)の上に洗練された世界を描き出す絵画の巨匠です。

フー・シー氏は、自然界の姿の中に「人間のあり方」を投影し、「あらゆる制約からの自由」というテーマを追求しています。彼の繊細な作品を再現したラベルが、特別に選ばれた熟成ボトル「コスタセラ 2001年ヴィンテージ」を美しく彩ります。

“コスタセラ・コンテンポラリー・アート” 2019 エディション アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコの詳細はこちら

作品

作品のタイトル『津渡(しんと)』は、古代中国の言葉で「水路による輸送や渡航」を意味します。海の上を蝶たちが舞い飛ぶ様子が描かれており、それはまるで海の向こうの岸辺同士を繋ぐ「虹」のようです。

この作品には、いくつかの美しいインスピレーションが込められています。

ロミオとジュリエット、そして中国の伝説: 舞台となったのは、ワインの故郷でもあるイタリアのヴェローナ。この悲恋の物語は、中国の有名な伝説(梁山伯と祝英台)を彷彿とさせます。その伝説の結末では、悲運に見舞われた若い恋人たちが二羽の蝶に姿を変えて羽ばたいていくのです。

マルコ・ポーロと絹(シルク): 中国から磁器や絹をヨーロッパへ持ち帰った航海者、マルコ・ポーロの物語もインスピレーションの源です。アーティストが今回あえて「絹」に描くことを選んだのは、この歴史的な繋がりをリスペクトしたためです。

二つの技法の融合: 技法面でも東洋の粋が凝縮されています。海のさざ波は、感情を自由に筆に乗せる「写意」という奔放なスタイルで描かれ、一方で蝶たちは、中国画の伝統である緻密で細やかな「工筆」というスタイルで描き分けられています。

アーティスト紹介:フー・シー(He Xi )

フー・シー氏は1960年北京生まれ、現在は上海を拠点に活動しています。彼の作品は、中国絵画の偉大な伝統を色濃く受け継ぎながらも、彼独自の視点とスタイルが際立つ非常に質の高いものです。

【作風とテーマ】

彼の絵画には、時にユーモアが漂い、時に謎めいた雰囲気が隠されています。一貫して追求しているのは**「あらゆる制約からの自由」**というテーマです。自然界の姿の中に、人間が置かれた状況や内面を映し出すような独自の表現を確立しています。

【主な経歴と役職】

  • 上海中国画院: 創作・研究部門のディレクターを務めています。
  • 主要団体のメンバー: 中国美術家協会、上海美術家協会、中国画委員会などに所属する、中国画壇の重要人物です。

【国際的な評価】

北京、香港、台北といったアジア圏のみならず、ストラスブール、パリ、ロンドン、ニューヨークなど、世界各地の主要な美術館やグループ展で作品が展示されています。また、中国美術学院や蘇州博物館、上海中国画院美術館などで個展を開催しており、国内外で非常に高く評価されています。