Cultureカルチャー

2026年3月16日

MASI コスタセラ・コンテンポラリーアート 2015 エディション

~ マーヤ・フォン・モース(スイス)× アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ 1999 ~

プロジェクトについて

「コスタセラ・コンテンポラリーアート」は、マァジ社と歴史的に深い繋がりのある国から世界的なアーティストを招き、象徴的なワイン「アマローネ・コスタセラ」に捧げるアートを制作してもらうプロジェクトです。

2015年のアーティスト:マーヤ・フォン・モース(スイス)

2015年度のアーティストに選ばれたのは、スイス出身のマーヤ・フォン・モース(Maya von Moos)氏。彼女の才能は、「3Dアニメーション」という革新的な芸術形式で発揮されます。デジタル空間に一つひとつの要素を構築し、それらに命を吹き込んで物語を語る手法です。

作品名は『物質の変容(The Metamorphosis of Matter)』このデジタル作品の世界観を凝縮し、視覚的に表現したラベルが、貴重な熟成ボトル「コスタセラ 1999年ヴィンテージ」を彩ります。

“コスタセラ・コンテンポラリー・アート” 2015 エディション アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコの詳細はこちら

作品

「マァジ社の『コスタセラ・アマローネ』のラベルを制作するにあたり、私はヴェネツィアの華やかさと、ヴァルポリチェッラの豊かな自然に目を向けました。

ヴェネツィアそのもの、そしてこの地を彩ってきた画家たちの色彩——ティツィアーノの赤、ヴェロネーゼの緑、ティエポロの青、そしてモザイク画の黄金色——からインスピレーションを得たのです。また、ヴァルポリチェッラを訪れた際には、四季を通じてブドウが変化していく、あの魔法のような光景を心に刻みました。こうしたアイデアや感動のすべてを、3Dアニメーションという現代の新しい言葉で表現し、凝縮させたのがこの作品です。

ワイン造りは芸術を創ることに似ています。それは、形のない原料を、人間の手によって独自の製品へと変えていく、どこか形而上学的(精神的)な営みです。 そこでは、地球、惑星、太陽といった『大きな世界(マクロコスモス)』と、ブドウ、酵母、色彩、そしてアイデアといった『小さな世界(ミクロコスモス)』が複雑に絡み合っています。人は情熱とひらめきによって、大地の恵みを、誰もが楽しめる『珠玉の逸品』へと変えることができるのです。

これほどまでに深いメッセージを表現できるのが、3Dアニメーションの力です。そして、その視覚的なエッセンスが、今回ワインラベルという形で芸術的に翻訳されました。」

—— マーヤ・フォン・モース

アーティスト紹介:マーヤ・フォン・モース(Maya von Moos)

マーヤ・フォン・モース氏は1953年、スイスのクールに生まれました。彼女の芸術の旅は非常に国際的で、驚くべき広がりを持っています。

【意外な日本との繋がり】 彼女はキャリアの初期に日本、韓国、台湾で「墨絵」や「陶芸」を学びました。その後、イタリア・フィレンツェのアカデミア美術館や、ジュネーブのボザール(美術学校)で絵画と彫刻を修習。実験的なインスタレーション(空間芸術)や彫刻、そして鮮やかな色彩への深い愛情でその名を知られるようになります。

【鉄の彫刻からデジタルへ】 大学卒業後はチューリッヒに移り、古い鍛冶屋の作業場をアトリエにして、鮮やかな色彩を施した巨大な鉄の彫刻制作に打ち込みました。

転機が訪れたのは1993年、ニューヨークへの移住でした。そこでデジタルの世界に出会った彼女は、コンピューター制御で動く彫刻の制作を開始。さらにプラット・インスティテュートで2年間にわたり「3Dアニメーション」を専攻し、この表現形式を極める道を選びました。

【現在の活動】 現在、彼女は3Dコンピューターグラフィックスを駆使して、デジタルビデオ作品や3Dプリンターを用いた彫刻制作をメインに活動しています。彼女の革新的な作品は、スイス国内のみならず、世界各地の展覧会で高い評価を受けています。