Cultureカルチャー
2026年4月9日
【JET CUP】チャンピオンツアー Vol.6
第16回 チャンピオン 山田 琢馬氏
イタリア研修 6日目 BADIA A COLTIBUONO 訪問

イタリア研修 6日目 BADIA A COLTIBUONO 訪問
ボルゲリを後にし、ルッカという小さな街(街並みが素敵で過こしやすく、もう一度訪れたい!)で→目指したのはバディア・ア・コルティブオーノがあるキャンティ・クラッシコのガイオーレ・キャンティだ。
BADIA A COLTIBUONO(バディア・ア・コルティブオーノ)
バディア・ア・コルティブオーノは、4種類ものキアンティ・クラッシコを造る唯一のワイナリー。トスカーナでも他に類を見ないキアンティ・クラッシコのスペシャリストとしてその歴史を築き上げてきました。バディア・ア・コルティブオーノとは「豊かな収穫の修道院」という意味。キアンティ地区で最も古い歴史をもつワイナリーの1つで、1051年にベネディクト派の修道院としてガイオーレ・イン・キアンティに建立されました。

1051年ジョヴァンニ・グアルベルト修道士が貴族からベネディクト派のサン・ロレンツォ教会を寄付されたことから歴史がスタートし、地震や戦争によって一部倒壊した箇所もあるが、ワイナリーのほとんどは昔からのもので、実際に1500年代に描かれたフレスコ画が現存していて、歴史と厳かな雰囲気を味わうことができる。

ワイナリーには40名程度収容可能な宿泊施設があり、ハイシーズンの5月~10月には多くのゲストで賑わうという。ワイナリー見学ではロベルト・ストウッキ氏の案内のもと、ゲストを迎えるフレスコ画で囲まれた部屋や1800年代に建てられた庭園を見学した。数万本のワインストックや1980年代から使い続けている大樽が無数に並ぶ地下 セラーには圧倒された。見学後は併設されているレストランでランチ。

ここではなんとバディアが手がけるニュープロジェクト“Labadia”のChill Ya Joloをテイスティングさせてくれた。これは伝統的な生産者であるバディアが、土着品種チリエジョーロで作ったワインで、若い世代へのアプローチが意識されている。早摘みブドウを軽めにマセラシオン、低アルコールで赤ワインというよりはボルドーのクラレットのようなスタイルで、快活で飲み心地の良いスタイルだ。

酸の効いたパッパアルポモドーロとのペアリングは見事で、思わず杯が進んだ。

昼食のあとはバディアが誇るほとんどのラインナップをテイスティングさせていただいた。もちろん、MontebelloやCultus Boni、リゼルヴァラインのクオリティも素晴らしかったが、スタンダード キャンティクラシッコやRSのキャンティクラシッコが特に印象的だった。ハーバルさが全面に出たエレガントなキャンティクラシッコと、フルーティーで丸みのある万人受けしそうなRSで、スタイルは全く異なるが、どちらにも精通して一定の清涼感がある。テイスティングを通してロベルト氏はグラン・セレツィオーネやUGAに対する自身の見解をシェアしてくれたが、特に印象的だったのが、UGAのラベル表示をスタンダードクラスからラベル表記したいということだった。
現在UGAはグラン・セレツィオーネにのみ表記が許されているが、実際にキャンティ・クラッシコを訪れ、ガイオーレだけでもかなり広大で、マイクロテロワールが存在しているように思えた。名前の誤解されやすさ(キャンティと混同されやすい)も相まって、品質の高さに反してややセールスしにくいキャンティ・クラッシコのワインだが、テロワールによる個性の違いが違いを明確なればイタリアレストラン以外での活躍も期待できると確信した訪問だった。

