Wine&Liquorブドウ品種辞典

jetcup champions 1998

Carricanteカリカンテ

主な栽培地域

シチリア州

特徴

カリカンテはかつてシチリア全土で栽培されていましたが、現在はエトナ山周辺での生産に限定されており、このエリアの白ワインの95%を占めています。

 

名称は、イタリア語で「荷車やロバに荷物を積む」という意味のカリカーレ(caricare)に由来し、その生産性の高さを表しています。

 

造り手は特定のクローンを選択するのではなく、古木を大量に植え付けることが多いです。ネレッロ・マスカレーゼと遺伝子上の関係がある可能性もあり、研究が進んでいます。

代表的格付

シチリア州:エトナ・ビアンコDOC、シチリアDOC

色・香り・味わい

カリカンテは、低めのアルコール度数、高めの酸を持つワインを生み出すことが多いです。リンゴ酸が豊富なため、なめらかさを得るため、マロラクティック発酵がほどこされることも多いです。

 

洗練された、ピュアでキレのある味わいを楽しめるカリカンテ。レモンやアニス、青リンゴ、オレンジの花、カモミール、若いアプリコットのフレーバーを持っています。また、古木由来の深みと複雑さも特徴です。

 

辛口のリースリングに似ているとも言われ、5年から10年熟成させると、火打ち石やペトロ―ルのアロマが現れます。

 

イタリアでは希少な、長期熟成が可能な白ワインです。

スタイル

ほとんどが辛口、白のスティルワインとなります。カタラット・ビアンコやミネッラなどブレンドされることもあります。

 

主な日欧商事取り扱いアイテム

●エトナ・ビアンコ

●エルツィオネ1614・カリカンテ

●ブリュット・メトド・クラッシコ

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