Wine&Liquorブドウ品種辞典
Catarratto Bianco Comuneカタラット・ビアンコ・コムーネ
主な栽培地域
シチリア州
特徴
イタリアで2番目に多く栽培されている白ブドウ品種。「カタラット」という名の似たような品種が多く存在しており、一連のバイオタイプであると考えられていますが、しばしば交配されるため、実際に異なる品種があるかどうかを判断することは困難です。
国家登録簿には、「カタラット・ビアンコ・コムーネ」と「カタラット・ビアンコ・ルーチド」の2つの品種が登録されていますが、現在のところ、これらは別のブドウではなく、バイオタイプであると考えられています。しかし、形態的、行動的、そして醸造学的な特徴が十分に異なることから、この2つは別ものとして扱うべきだと考える人もいます。
専門家の間では、ルーチドは最も洗練されたワインを生み出し、コムーネはより高糖度で低酸度のワインを生み出すとされています。
最近のDNA分析により、グリッロはカタラット・ビアンコ・ルーチドとモスカート・ディ・アレッサンドリアの自然交配種であることが確認されました。また、カタラット・ビアンコはガルガーネガの子孫であることも明らかになっており、ガルガーネガの家族の輪はさらに広がりつつあります。
名前の由来については、「ルーチド」はイタリア語でピカピカの、磨かれた、の意であり、花が咲いていない状態での果実の透明感ある外観を表現しています。
代表的格付
シチリア州:アルカモDOC、コンテア・ディ・スクラファニDOC、コンテッサ・エンテッリーナDOC、マルサラDOC、メンフィDOC、モンレアーレDOC、シチリアDOC
色・香り・味わい
柑橘類、パイナップル、バナナの皮のようなトロピカルな香り。タイムやセージのようなハーブの香りを感じることも多いです。