Wine&Liquorブドウ品種辞典

jetcup champions 1998

Greco Biancoグレーコ・ビアンコ

主な栽培地域

カラブリア州

特徴

グレーコ・ビアンコにまつわるストーリーは複雑です。

 

グレーコ・ビアンコはブドウ品種の名前であり、この品種を陰干しして造られるカラブリア州のDOCワインの呼称でもあります。

 

グレーコ・ビアンコはグレーコ・ディ・ジェラーチェとしても知られており、マルヴァジア・ディ・リパリ、マルヴァジア・ディ・サルデーニャ、その他のマルヴァジアと名の付くブドウと同じブドウであることが証明されています。しかし、これらのブドウの共通性のない外観、また生み出されるワインの異なるスタイルのため、多くの造り手は(DNA検査で明らかになっているにもかかわらず)同じブドウであることを受け入れがたいようです。

 

さらなる混乱を招くことに、、国家登録簿はこれらの品種の関係を認めておらず、マルヴァジア・ディ・リパリを個別の品種として登録しています(グレーコ・ビアンコとマルヴァジア・ディ・リパリのブドウとワインにはほとんど共通点がないことを考えると、無理もない話ではあります)。

 

グレーコ・ビアンコ・ディ・チロはグレーコ・ビアンコと異なる品種で、グレーコ・ビアンコ・ディ・ラメツィアやグレーコ・ビアンコ・ディ・ドンニチと同様、グアルダヴァッレと呼ばれるカラブリア土着品種です。

 

また、グレーコ・ディ・ロリアーノ(別名グレーコ・ビアンコ・ディ・コゼンツァ)は、実際にはペコレッロと呼ばれるブドウです。最後に、グレーコ・ビアンコ・デル・ポッリーノはモントーニコ・ビアンコと同一です。

 

以上、グレーコ・ビアンコにまつわる複雑なストーリーでした。

代表的格付

チロDOC

色・香り・味わい

明るいイエロー。熟したトロピカルフルーツや白い花のアロマ、フレッシュな飲み口が特徴です。軽やかながら確かな存在感のあるワインで、国内外で高く評価される銘柄もあります。

スタイル

主に辛口のスティル白ワインが生産されます。

 

日欧商事取り扱いアイテム

●マーレ・キアーロ・チロ・ビアンコ

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