Wine&Liquorブドウ品種辞典

jetcup champions 1998

Nerello Mascaleseネレッロ・マスカレーゼ

主な栽培地域

シチリア州

特徴

西暦2000年以前、ネレッロ・マスカレーゼが表舞台に立つことはありませんでしたが、その運命は変わりました。ネレッロ・マスカレーゼが主要品種であるエトナは今やイタリアで最もトレンディーなワイン生産地のひとつです。

 

ネレッロ・マスカレーゼは、カターニアの北東に位置するマスカリ平野にちなんで名付けられました。サンジョヴェーゼとマントニコ・ビアンコの自然交配によって生まれた子孫と考えられています。カリカンテとの遺伝子上の関係がある可能性も語られています。地元ではニウレッドゥと呼ばれています。

代表的格付

シチリア州:エトナ・ロッソDOC、ファロDOC、コンテア・ディ・スクラーファニDOC

 

カラブリア州でも栽培されています。

色・香り・味わい

ネレッロ・マスカレーゼは、その特殊なアントシアニンの構成(50%以上がピオニンとシアニン)により、淡い色合いをしています。

エトナという特徴的なテロワールの性質が反映されやすい品種です。サワーチェリー、タバコ、アロマティックなハーブの微妙なニュアンス、そしてミネラル感が特徴です。

 

タンニンをやわらかくするため、短いマセラシオンと低い発酵温度がよく用いられています。

スタイル

辛口スティルの赤ワインが生産されます。ネレッロ・マスカレーゼは通常、タンニンのひかえめなネレッロ・カプッチョとブレンドされます。ネレッロ・カプッチョは色彩を与え、酸を和らげる役割を担います。

 

主な日欧商事取り扱いアイテム

●エトナ・ロッソ

●エルツィオネ1614・ネレッロ・マスカレーゼ

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