Wine&Liquorブドウ品種辞典
Raboso Piaveラボーゾ・ピアーヴェ
主な栽培地域
ヴェネト州、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州
特徴
イタリアで最も古い品種のひとつ。過去20年間で最も改良されたブドウとされています。
豊富な酸とタンニン、深い色合いを持ち、ブレンドに理想的な品種として高い評価を得ました。
ラボーゾ・ピアーヴェの名前は、生産地域を流れるピアーヴェ川に由来していると言われています。タンニンと酸が豊富なことから、「怒り」を意味するラッビオゾ(rabbioso)に由来するという説もあります。
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州原産と考えられているため、フリウラロとも呼ばれています。ラボーゾ・ヴェロネーゼの別名であるラボーゾ・フリウラーロとは別品種です。
代表的格付
ヴェネト州:バニョーリ・フリウラーロ/フリウラーロ・ディ・バニョーリDOCG、ピアーヴェDOC、バニョーリ・ディ・ソプラDOC、コッリ・トレヴィジャーニIGP
ほか:トレヴェネツィエIGP
色・香り・味わい
特に優れたワインは、ストロベリー、ブラックチェリー、スミレ、タバコ、黒コショウの濃厚な香りを放ちます。ラボーゾ・ピアーヴェの酸は、ワインに爽やかな印象を与えます。
豊富な酸をワインになじませるため、木樽で長期熟成させるなどの工夫が施されます。
スタイル
辛口、スティルの赤ワインが多く造られます。
陰干しした場合、より滑らかで、ヴェルヴェットのように濃厚なワインになります(軽いスタイルのアマローネのようだと例えられます)。遅摘みのブドウのみを使ったものは、より洗練された味わいのワインになります。
タンニンが豊富なので、甘口よりは辛口のワインに適しているとされています。
主な日欧商事取り扱いアイテム