Wine&Liquorブドウ品種辞典

jetcup champions 1998

Verdicchioヴェルディッキオ

主な栽培地域

ヴェネト州、マルケ州

特徴

イタリア原産の高貴な白ブドウ品種で、熟成能力の高いワインを造ることができます。

 

色から名づけられた品種のひとつで、グリーンがかった麦わら色をしていることから、ヴェルデ(緑)と名づけられています。

 

ヴェルドーネ、ヴェルザーナ、ヴェルデット、ヴェルゼッロなどが別名です。

 

インクローチョ・ブルーニ54は、ヴェルディッキオとソーヴィニヨン・ブランの交配で作られています。

 

トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェとトレッビアーノ・ディ・ルガーナは、いずれもヴェルディッキオのバイオタイプと考えられてきました。しかし、トレッビアーノ・ディ・ルガーナは他のブドウとごく僅かに遺伝子的に異なり、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェもトレッビアーノ・ディ・ルガーナもヴェルディッキオの味わいとは似ていません。

 

造り手の間では、この3つのブドウは別物と考えるべきだとされています。混乱を避けるために、現在ではトレッビアーノ・ディ・ルガーナの正式名称は、トゥルビアーナとなっています。

 

最もよく使われているクローンは、R2(テーブルワイン用)、CSV(遅摘み、スパークリングワイン用)、ERPT 155とCVP 01-162(長期熟成能力の高い高品質ワイン用)です。

 

代表的格付

マルケ州 :ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージDOC、カステッリ・ディ・イエージ・ヴェルディッキオ・リゼルヴァDOCG、ヴェルディッキオ・ディ・マテリカDOC、ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァDOCG

 

ヴェネト州:ルガーナDOC、ソアーヴェDOC、ソアーヴェ・スペリオーレDOCG、レチョート・ディ・ソアーヴェDOCG、ガンベッラーラDOC、ガルダ・コッリ・マントヴァーニDOCにも含まれることがあります

 

ロンバルディア州やその他の多くの地域でも栽培されています。

色・香り・味わい

グリーンがかった麦わら色。レモンの皮、甘やかなアーモンド、白い花などのアロマとフレーバーが、中程度から高い酸に支えられています。熟成が進むと、リースリングのような軽快さが出てくることもあります。

 

イタリアの白ブドウの中では、オークの熟成に耐えられる数少ない品種のひとつで、長期熟成のポテンシャルと複雑さをさらに高めます。

スタイル

辛口から甘口、スティルからスパークリングまであらゆるスタイルが存在しますが、スティルの辛口がヴェルディッキオの真骨頂で、長期熟成に適していることは間違いありません。

 

マルケ州では、単一品種で仕立てるのが一般的です。マテリカ周辺で生産されたものはよりミネラル感が強く、イエージのものはより繊細でフローラルな味わいです。

 

ヴェネト州では、ヴェルディッキオをトレッビアーノ・ディ・ソアーヴェやトレッビアーノ・ディ・ルガーナと同じ品種と考えている人が多いようです。実際には、ガルガネーガのブレンダーとして使われることが多いようです。

 

主な日欧商事取り扱いアイテム

●“ヴィッラ・ブッチ”リゼルヴァ・ディ・ヴェルディッキオ・クラッシコ

●“ブッチ”ヴェルディッキオ・クラッシコ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ

●ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラッシコ

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