Cultureカルチャー
2024年12月27日
【JET CUP】チャンピオンツアー Vol.4
第14回 チャンピオン 林 憲二氏
Borgogno編

イタリア研修3日目 Borgogno 訪問
前日は、Livio Fellugaを訪問し、夜はVenezia見学、そして、Mestreで宿泊。
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本日は、Mestreから電車でトリノまで。
相変わらず行ったり来たりしていますが、レストランの営業日や、より良い訪問の日を選んでおり、今回の日程でのベストな選択です。
トリノ駅は、現代的な大きな駅。 トリノに、Borgognoのルカさんに迎えに来てもらい、車で南下。バローロへと向かっていきます。
BORGOGNO(ボルゴーニョ)
1761年にバルトロメオ・ボルゴーニョにより、ワイナリーが創設されました。その後、1920年に”天才”チェーザレ・ボルゴーニョがワイナリーの指揮を執り、海外への輸出、また、生産したワインの半数を20年後に販売するために保管をするという画期的な改革を行い、ボルゴーニョの名前をイタリア国内だけでなく、世界的にも有名にしました。2008年にファリネッティ家がボルゴーニョ社のオーナーとなり、2010年からアンドレア・ファリネッティ氏がオーナー兼醸造責任者としてワイナリーの舵取りをしています。Liste、Cannubi e Cannubi San Lorenzo、Fossati、San Pietro delle Violeなどの代表的な畑があります。
トリノの街の雰囲気は、今までの街とだいぶ違い、大きな建物多いです。
高速を一気に飛ばしてもらい、どんどん進んでもらいます。
右にケラスコを過ぎ、大きく左に曲がり、バローロ村へと、一気にテンションが上がる景色が広がります。
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立派な門のところに車を止め、畑を見に行きます。
門をくぐり歩いていくと、左右では白トリュフもとれる場所とのこと。
犬を使ってとる例のあれです。 そして、木を潜り抜けると、リステへ。
ブドウ畑へ
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とても変わった形で、横にぐいっとへこんだ(湾曲した)畑。
1761年からのBorgognoの初めのヴィンヤード。 南に開けており、日照が抜群。
ただ、大きな木が近くにあり、ミクロクリマと作ってくれるとのこと。 ルカ氏いわく、骨格の力強いワインになるとのこと。
セッラルンガにも近いイメージ。 ルカ氏も一番好きで、高級畑カンヌビに比べると、
コストパフォーマンスにおいて、とても魅力があるとのこと。なお、この左奥(方位的には北東に)フォッサティ。
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あまりに急で、驚かされます。
そして、個性的な斜面を、実際に畑を訪れてみて、体感できて、有難かったです。
リステを後にし、つぎは偉大な畑カンヌビへ向かいます。 バローロの生産村は11あり、Borgonoの畑は全てバローロ村。
バローロ村は11の村の中心部。そのなかでもカンヌビはど真ん中、バローロの中心地。
北のラモッラは砂質土壌で、エレガント。 南東のセッラルンガやモンフォルテの石灰質土壌でがっしりとした骨格、力強さ。
バローロ村は、それらがまじりあう素晴らしい畑多数。
カンヌビからまずは他の畑を見ました。
今来た、リステは左上の方、その右上にフォッサティ。 さらにだいぶ右にいき、ラ・モッラ村。
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樹齢50年くらいでしっかりした幹。
仕立てはグイヨー。
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6月のネッビオーロ。5月が雨が非常に多く、例年より遅いペースとのこと。今年(2023年)の5月は雨が多すぎて、とても難しかったとのこと。
この点については、この後、全ての生産者からも聞くことになりました。
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完全にやらされてますね。w
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ぐるっと一周すると、リステ、フォッサティ、ラ・モッラ。
さらに、先にはカステリオーネ・ファッレット、セッラルンガ・ダルバ、モンフォルテ・ダルバ。
最後にバローロ村の街。緑色の屋根が、Borgonoのカンティーナです。 中心にある唯一のカンティーナなのです。
Osteria Rossobarolo
畑見学のあとは、カンティーナにまず車を止めに。 街のもろに中央にあるカンティーナ。
ここにあるとは想像できない。 畑からも最も近いカンティーナ。チェントロ唯一の生産者。
設備は1階や地下にあります。 車を止めて、とても近くにある、Osteria Rossobaroloにプランツォで向かいます。
ルカさん曰く、ここがおいしくて、コスパも抜群とのことです。 ワインはBorgonoのRieslingから。
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アンティパストの盛り合わせは、Carne Cruda、Vitello Tonnato、Salsiccia di Bra。
さすがピエモンテ、肉の前菜、Salsicciaも牛肉の生のものでした。
肉なのですが、こってりしておらず、Rieslingによく合いました。とてもおいしかったです。
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Peperoni arrostiti con Bagna Cauda バーニャカウダソースのパプリカのロースト。 とてもおいしかったです。こちらもRieslingに最高でした。
そして、Tajarin al Ragu di Fassona。ファッソーナ牛のラグーのタヤリン。
タヤリン好きとしては、たまりませんでした。
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Ravioli del Plin Burro e Salvia(バター、セージのラヴィオリ)
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ワインは、ルカ氏が選ばせてくれて、Listeの2011年をいただきました。超贅沢ですね!
熟成も程よく進んでおり、がっしりとした骨格で、素晴らしいバローロ。本当においしかったです。
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最高のプランツォを終え、次はカンティーナ見学に行きます。
カンティーナへ
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右にトラック。奥にカンティーナ。左手にはワインショップ。
まずはワインショップへ、オールドヴィンテージがそろっていました。
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ワインショップの中には、近隣エリアの地図も。
ルカ氏が丁寧に説明してくれました。
次に、奥のカンティーナに。 瓶詰やラベリングはこのフロアで行います。
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さらに進み、階段を下に。この、カンティーナのドアを開ける時って、ドキドキしますよね。
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発酵はセメントタンクで、アンドレア氏が昔の製法に戻し、セメントを使うように。
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オールドビンテージをかなりの量保管しています。
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さらに進むと、ラックにも多くのワインが保管。
とても古いもので、誇りまみれのものも!超オールドビンテージでしょうか。
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階段を上り、スペシャルルームに。
とても貴重な書類。BorgognoがBourgogneに訴えられた際(名前が似ていると)に、『Borgognoはファミリーネームです』と証明した書類。
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最後はテイスティング。 Timorassoから造られるDerthonaからスタート。
その後、新しいラインLangheの単一3バージョン。ブドウ品種もバルベーラ、ドルチェット、ネッビオーロと。
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そして、締めくくりは、Barolo Cannubi 2016。デラックスでした。 Cannubi 2016は予想以上で驚きました。
プランツォでいただいた、Liste2011とは違う顔を見せてくれました。
フルーツの華やかさ、複雑さ、エレガンス、力強さ。グレートビンテージのCannubiの凄さを存分に見せつけられました。
次はBarbarescoの名産地Neiveへと向かいます。
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                        
                                        
                                        
                                        
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