Cultureカルチャー

2026年3月4日

【JET CUP】チャンピオンツアー Vol.4

第16回 チャンピオン 山田 琢馬氏

イタリア研修 4日目 Siddùra 訪問

イタリア研修 4日目 Siddùra 訪問

 

ローマを経由して次に向かったのはサルデーニャ島だ。なかなか自分では訪問できない産地であるため、とても楽しみにしていた産地の一つだ。

北東部のオルビア空港から車を走らせること約 30分、目的のワイナリーであるシッドゥーラに到着した。

 

Siddura(シッドゥーラ)

サルデーニャ州北東部ガッルーラの中心地、ルオーゴサントに位置するワイナリー。サルデーニャ唯一のDOCG、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラの生産地域です。息をのむほどの風光明媚な景観の中に佇む見捨てられた古いブドウ畑を発見したとき、ドイツ人実業家ナタン・ゴッテスディナーの新しい挑戦と、イタリア人実業家マッシモ・ルッジェーロの一度諦めかけた夢の実現への道のりが始まりました。シッドゥーラは、二人のサルデーニャに対する愛と、この島の純正さ、シンプルさ、そして伝統への賛辞を反映するものとなりました。総面積220ヘクタールのエステートには、32ヘクタールのブドウ畑を有し、9種類のワインで年間25万本を生産しています。シッドゥーラ・ワイナリーは、素晴らしい海辺からほんの約20kmしか離れていない、標高約300mの大自然の中にあります。ブドウ栽培のための土壌、自然環境、天候の完璧なコンビネーションがこのエステートには存在します。

 

ルオーゴサントという小さくて可愛らしい集落の近くにあるこのシッドゥーラは“すり鉢"という意味で、文字通りワイナリーがすり鉢状に広がるブドウ畑に囲まれている。

海から7~8キロ、サルデーニャを代表するDOCGであるガッルーラ地区にあるシッドゥーラは、 2008年創立の比較的新しいワイナリーだ。

 

 

ワイナリーはカンティーナ、ショップ、畑が一つに なっており、平日でもゲストが絶えないようだ。カートで回るワイナリー見学では伝統産地でありながら、最新鋭のテクノロジーを畑で用いていた。

例えば灌漑。広大な畑の複数箇所にセンサーを設置し、水分量を常に観測、ワイナリーの中に作った湖から不足している区画にのみパイプを伝って水分供給が出来るようだ。

 

 

また、別のセンサーで気象予測も行うことで事前に悪天候を把握し、病害や収量減を防いでいる。

ワイナリーには約50の発酵タンクがあり、区画ごとに別々で発酵を行う。熟成にはボッティ(大樽)やバリックも使用され、バリエーションを生み出す。

 

 

ワイナリー見学の後はスタッツォと呼ばれるモダンなデザインのゲストハウスにて昼食。

ここではシッドゥーラを代表するワインたちと豪快な大皿料理をいただいた。

 

 

ヴェルメンティーノは3種類のラインナップだが、フレッシュでカジュアル、ステンレス100%醸造、

幅広い消費層にリーチさせるためにあえて僅かな残糖を残したスペーラ、ステンレスとボッ ティの組み合わせで快活でありながら柔らかさも感じる食事との汎用性が広いMaia

厳選したブドウにバリック熟成を施すことで奥行き、ボディ、全体の立体感が生まれリッチさが際立ったワ ンランク上のBèru、それぞれのスタイルが完全に異なり、楽しんでもらいたいオケージョン、グラス、ターゲット層の棲み分けがはっきりと見え、ソムリエとしてアプローチしやすいと改めて感じた。

 

 

Bèruと一緒にいただいたズッパ・ガルレーゼ(パネ・カラサウをブロードに浸して重ねてチーズをかけたラザニアのような郷土料理)は互いの濃厚さが口の中で一体となりついつい杯が進んだ逸品だった。カンパーニア同様、海の産地を連想させながら実際はかなり山のテロワール、驚きと発見の多いサルデーニャ訪問だった。