Cultureカルチャー
2026年3月5日
【JET CUP】チャンピオンツアー Vol.5
第16回 チャンピオン 山田 琢馬氏
イタリア研修 5日目 Campo alle Comete 訪問

イタリア研修 5日目 Campo alle Comete 訪問
再びローマを起点に今度はボルゲリを目指す。南イタリアでも天候に恵まれたが、今回の旅で最も強い日差しに圧倒されたのはボルゲリだった。駅に迎えに来てくれたワインメーカーのLucia Minoggio氏の車でまずは畑に向かう。
元バレエダンサーという異色の経歴を持つ彼女は北ピエモンテのワイナリーの家系出身。
キャンティでワインの仕事をスタート、その後アメリカ、ナパの名門シュラムスバーグやNZで研修、帰国後はフレスコバルディのニポッツァーノでワインメーカーを任された後、
Campo alle Cometeのワインメーカーとして声がかかったようだ。
Campo alle Comete(カンポ・アッレ・コメ―テ)
1986年創業、カンパーニア州を代表するワイナリーであり、南イタリアを牽引するワイナリーであるフェウディ・ディ・サン・グレゴリオ社は、10年前からホームであるカンパーニア州を飛びだし、類稀なる個性とポテンシャルを秘めた、他のテロワ―ルにおいても活動の場を広げてきました。カンポ・アッレ・コメーテは、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ社のオーナーであるカパルド・ファミリーの“トスカーナへの挑戦”であり、CEOのアントニオ・カパルド氏の環境に配慮したサスティナブルで高品質なワイン造りへの飽くなき情熱ともいえます。そしてこのプロジェクトは、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオが南イタリアで培ったノウハウと、イタリアでもプレミアム産地として世界的に有名で称賛を浴びるボルゲリ地区の歴史ある唯一無二のテロワールを従えた、革新的な思想があってこそ生まれたのです。

車で向かったのは2018年が初ヴィンテージの日本未輸入のキュヴェ” Torre alle Comete “の畑だ。
ボルゲリ地区でも比較的新興産地である南側にある畑で、フラットな畑が多いボルゲリでは珍しく、少し山を登ったところにある塔周辺のヒルサイドに畑がある。
南西向きの急斜面は強い日差しを浴びるが、眼前にある海から心地良い風が常に吹き続けるためブドウ成熟がゆっくりと進む。

ワイナリーでは最新の技術を駆使した贅沢な醸造所を見学した。
発酵容器の幅広さはもちろん、 熟成には大樽、バリック、コンクリートなど、区画の性格に合わせて容器を変えていた。Luciaさんの感性のまま試行を繰り返しながら
まるで芸術家のようにブレンドを行い、ワインのスタイルを作っていく。
試験的なブレンドや発酵容器など、ある程度自由に任せてもらえるため、自分の納得のいくまで作り込めると生き生きと話す姿が印象的だった。


テイスティングではロゼやヴェルメンティーノとソーヴィニョン・ブラン、赤ワイン3種をテイスティングした。
特に先ほど見学したTorre alle Cometeのクオリティの高さには驚かされた。
カベルネフランの比率を60%と多めにしているため、味わいにおける酸の輪郭がはっきりしていて、カベルネソーヴィニョンの骨格との調和が取れている。
価格的にもボルドー格付けシャトーやナパ、チリにおけるプレミアムプロデューサーと同じようなレンジだが、
価格に対してのクオリティとして申し分ないとすら思えたテイスティングだった。

彼女の経歴然り、オールドワールドにありながらニューワールド的、
柔軟で自由な発想がこの産地をスターダムヘと駆け上がらせた一因であると再確認できた。

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