pasta risotto マッシュルーム入りタリアテッレ

マッシュルーム入りタリアテッレ

シャンピニョンはきのこ? それともマッシュルーム?

「タリアテッレ(tagliatelle)」は、幅が8mmほどの薄く平たいリボン状の卵入りパスタです。イタリア語で「切る」という意味の動詞「ターリア(tagliare)」を語源とするこの言葉は、「小さく切ったもの」という意味です。伝説によれば、タリアテッレの形は、美貌と美しい髪で有名だったルクレツィア・ボルジア(法王アレキサンドル11世の娘)に恋をしていた一人の王侯貴族が、夢の中で見た彼女の髪がルーツといわれています。

タリアテッレは、イタリアの美食の中心都市ボローニャがある、エミリア・ロマーニャ州の名産品です。幸運なことに、この州出身の料理上手な友人が私のまわりには大勢いましたので、自家製生パスタや、それに添えるたくさんの素晴らしい味のソースのつくり方を教えてもらうことができました。

フランス語の「シャンピニョン」は「きのこ」の総称を意味する言葉ですが、フランス以外の国では、「シャンピニョン」とは「マッシュルーム」のことを指します。ですから、フランス人以外の友人たちときのこについて話す時は、いつも多くの誤解が生じるのです。私が、「シイタケ・シャンピニョン」というと、友人たちはいつも、私が「しいたけ」について話しているのか、それとも「マシュルーム」について話しているのかわからなくなってしまうというように。

この「マッシュルーム入りタリアテッレ」には、マッシュルームに限らず、あらゆる食用きのこを使うことができます。秋は、さまざまな種類のきのこが楽しめる季節ですので、一年中栽培されているマッシュルームではなく、この季節にしか採れないきのこを使いたいですね。

材料(4人分)

  • マッシュルーム …300g
  • バターまたはオリーブオイル …50g
  • にんにく …1片
  • 塩・こしょう …適宜
  • 生クリーム …200ml
  • タリアテッレ …300g
  • おろしたパルメザンチーズ …適宜

作り方

  • マッシュルームはスライスします。
  • フライパンにバターまたはオリーブオイルを熱し、①のマッシュルームとつぶしたにんにくを加え、塩・こしょうで味付けをして、約10分中火で炒めます。
  • 生クリームを②に加え沸騰させます。
  • タリアテッレは、塩を入れた熱湯でゆで、ゆで上がったら、③に加え1分弱火にかけます。この時、パスタのゆで汁も加えます。
  • おろしたパルメザンチーズを添えて、食卓に出します。

ミシェルアンドレコーヘン
Michele Andree Cohen

第二次世界大戦中の1939年12月、フランスのトゥールで生まれる。終戦後の1946年にトゥールからパリに移り、結婚するまでの15年間パリで暮らす。料理上手な母から、伝統的なフランス料理の他、アルザスの料理や、父親の故郷であるロレーヌ地方の料理を教わる。
バカロレア(大学入学資格)を取得後、PRの専門学校に入学。卒業後、企業PRに関わるレセプションに携わった。
1961年、エジプト出身のイタリア人と結婚。義母もまた料理上手で有名な人で、義母からイタリア料理や中東料理の手ほどきを受ける。その後5年間、商社に勤める夫の仕事の関係で、北アフリカのスーダンの首都ハルッームに住む。ここでシリア人、リベリア人、ギリシャ人、イタリア人など、さまざまな国の友人ができ、その友人たちからそれぞれの母国の料理を教わる。
1966年、イタリア・フィレンツェへ家族とともに移住し、その1年後、夫の赴任で日本へ。1992年に日本を離れるまで、日本でもまた、料理上手なイタリア人の友人たちやさまざまな国の友人と出会い、イタリア料理はもちろんのこと、日本料理、中華料理、インド料理など、幅広い料理の知識を得る機会に恵まれる。
友人たちのすすめで料理教室を開き、10年ほど、自宅で料理教室を主宰。料理をつくりながら語る、歴史やルーツなど、料理にまつわる「物語」が好評で、この経験が、日本を離れて18年たった今、料理本の出版を実現させることにつながった。
また、1980年ごろの日本ではまだほとんど知られていなかったティラミスを、日本に広めるきっかけをつくった功労者のひとりでもある。夫が日本に初めて輸入したフレッシュマスカルポーネチーズの販促活動をサポートするため、食品見本市でフレッシュマスカルポーネチーズを使ったティラミスの試食会を行い、これが評判を呼び、ティラミスが一気に全国的に知られることになる。フランスでレセプションの仕事をしていた経験がここで生きた結果となった。現在はスイス・ジュネーブで夫と2人で暮らしている。結婚し家庭を持った3人の子どもたちは日本、ドイツ、フランスで暮らしているが、年に2回は家族全員が集まる。家族に会い、料理を振る舞うことが何よりの楽しみ。マンマ(mamma)は今、8人の孫のノンナ(nonnaおばあちゃん)でもある。

コメントを投稿するには、会員登録・ログインが必要です。