Wine&Liquorブドウ品種辞典
Lacrimaラクリマ
主な栽培地域
マルケ州
特徴
ラクリマはかつてイタリア中南部に広く栽培されていましたが、1985年には7haしか残っていませんでした。その後258haまで増え、そのほとんどがマルケ州にあります。
名前は、イタリア語で涙を意味するラクリマ (lacrima)に由来します。ブドウが涙のような形をしているというだけでなく、果皮が薄いため、成熟につれ果皮が耐えられず果汁が滴り落ちる様子が涙のようなので、この名がついたとされています。
香り豊かな黒ブドウ、アレアティコと遺伝子上の近しい関係があると考えられています。また名前は似ていますが、ラクリマ・クリスティと呼ばれるカンパーニア州のワインや、トスカーナの希少なブドウであるラクリマ・デル・ヴァルダルノとは別の品種です。
代表的格付
マルケ州:ラクリマ・ディ・モッロダルバDOC
エミリア・ロマーニャ州、トスカーナ州、プーリア州でも栽培されています。
色・香り・味わい
ラベンダー、赤いバラ、シナモン、ナツメグの香りが凝縮された、非常に香り豊かなブドウです。塩気と花の蜜、ブラックチェリーの味わいが感じられます。
スタイル
ラクリマの美しいアロマをいかすため、オーク樽の使用を控えた、スティル辛口の赤ワインとして仕上げられることが多いです。またモンテプルチアーノとブレンドされることもあります。
ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ・パッシートは、陰干しブドウを使用した甘口ワインで、豊かなタンニンを感じることができます。
主な日欧商事取り扱いアイテム