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ヴェネト ヴェネト

ヴェネト州

イタリアの北東部に位置するヴェネト州は、ヴェネツィアを州都とし、東はフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州、北はオーストリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州、西はロンバルディア州、南はエミリア・ロマーニャ州と接しており、南にはアドリア海が広がっています。北部はドロミーティ山岳地帯ですが、イタリアにしては平野部が広いのもこの州の特徴です。

大ワイン産地で、イタリア州別ワイン生産量のトップの座を占めています。ソアーヴェ、ヴァルポリチェッラ、バルドリーノなどのよく知られたワイン産地を抱え、シンプルなデイリー・ワインから、長期熟成能力を持つ複雑なワインまで、幅広いレンジのワインがそろうのがこの州の強みです。レチョート・ディ・ソアーヴェ、レチョート・ディ・ヴァルポリチェッラなどの甘口ワインも充実しています。パワフルな辛口赤ワインのアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラや、爽やかなプロセッコなどは世界中で人気急上昇中です。また、ブドウの搾りかすから造る蒸留酒グラッパで有名なバッサーノ・デル・グラッパもあり、蒸留も盛んです。

州都ヴェネツィアは7世紀に小さな島が集まって誕生したが徐々に勢力を拡大し、東方貿易の独占により大いに繁栄します。最盛期には巨大な共和国となり、「ラ・セレニッシマ(La Serenissimaはイタリア語で非常に穏やかなという意味)」「アドリア海の女王」と讃えられました。ヴェネツィアの影響を受けた地域では、洗練された文化が花開き、文化史上の巨人が数多く輩出されましたが、内陸部は非常に保守的な風土で、素朴な農民文化が色濃く残っています。酒を飲み交わすということが重要な社会的意味を持っているのもこの地域の特徴で、ワイン、グラッパなどをよく飲み、人にもよく勧めます。

ヴェネト州は、平野部が大きく、州土の半分以上を占めます。北部は寒冷な気候で、アドリア海周辺は地中海性気候ですが、それ以外は大陸性気候です。しかし、アルプス山脈が北からの冷たい風を防ぎ、アドリア海が気候をやわらげるので、基本的には温暖な気候です。

ヴェネト料理は素朴で味わい深いものが多く、内陸部の農村地帯は肉、野菜などの食材の宝庫で、南に広がるアドリア海は魚介類が豊かです。ポレンタ、サルデ・イン・サオールと呼ばれるイワシの南蛮漬けは前菜として好まれています。ヴェネト州は米の栽培が盛んで、リゾットもよく食べられます。グリーンピースとお米を煮込んだリゾット風の料理リージ・エ・ビージは、この州らしい素朴な料理で、インゲン豆のスープにパスタを入れたパスタ・エ・ファジョーリとともに家庭的な味わいです。うどんのような手打ち麺をアンチョヴィのソースで和えた料理、ビゴリ・イン・サルサ・ディ・アッチューゲもシンプルな料理です。ヴェネッィア周辺では、イカ墨を使ったリゾットやスパゲッティも人気です。塩ダラもよく食され、塩ダラをミルクで煮込んだ料理、バッカラ・アッラ・ヴィチェンティーナが有名です。馬肉を時間煮込んだシチュー、パスティッサーダ・デ・カヴァルは肉料理の代表です。また、野菜が美味しい州でもあり、トレヴィーゾ名産のラディッキオ・ロッソ・ディ・トレヴイーゾ、バッサーノ・デル・グラッパ名産のホワイトアスパラなどが知られています。北に連なるアルプスの麓ではチーズが造られていて、牛乳で作るハードタイプのモンテ・ヴェロネーゼやアジアーゴがDOPを獲得しています。