Wine&Liquorブドウ品種辞典

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Corvinaコルヴィーナ

主な栽培地域

ヴェネト州

特徴

ヴァルポリチェッラにおいて最も重要なブドウ品種です。コルヴィーナは直訳すると小さなカラス(コルヴォはイタリア語でカラスの意)。ブドウ自体の濃い色がカラスの羽毛を想わせること、また、カラスが熟したブドウに惹かれて、しばしばついばみに来ることに由来しています。

 

コルヴィーナには多くの種類があり、とくにコルヴィーナ・グロッサの実は大きいため、コルヴィノーネと間違われることがあります。より深みのある色合いを求める造り手が多いため、ISV48クローンの植樹が増えています。

 

コルヴィーナは、レフォスコ・デル・ペドゥンコロ・ロッソの子孫であり、ロンディネッラの親種でもあるとされています。また、オゼレータやマルツェミーノとも遺伝子上の関係があります。しかし、コルヴィノーネやコルビーナとは別の品種です。

代表的格付

ヴェネト州:アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラDOCG、レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラDOCG、ヴァルポリチェッラDOC、ヴァルポリチェッラ・リパッソDOC(ヴァルポリチェッラ・スペリオーレ・リパッソDOCになる予定)、バルドリーノDOC、バルドリーノ・スペリオーレDOCG、ヴェローナIGP

 

ロンバルディア州でも栽培されています。

色・香り・味わい

濃い色の厚い果皮を持ちますが、醸造したワインをグラスに注ぐと、明るめのルビー色が認められます。スミレ、ブラックベリー、レッドチェリーの香り、アロマティックなハーブのニュアンス。酸は鮮やかで高く、タンニンは軽快で繊細です。タンニンがひかえめなことで、陰干ししても苦味や渋みが強くなりすぎることがありません。

スタイル

コルヴィーナは、単一品種ワインが存在する一方で、ロンディネッラやモリナーラ、コルヴィノーネやオゼレータ(後者2つは色合いとタンニンを与える)などの品種とブレンドされ、ヴァルポリチェッラDOPやバルドリーノDOPに採用されています。

 

辛口ワインの中でも、バルドリーノとヴァルポリチェッラは、新鮮なブドウから造られる、ライト~ミディアムボディの赤ワインです。一方アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラは、陰干しされたブドウから造られる、フルボディでリッチな高アルコールの赤ワインです。

 

ヴァルポリチェッラ・リパッソでは、アマローネに使用された陰干しブドウをヴァルポリチェッラに加え、二次発酵を促し、アルコール度数を上げ、ワインに力強さを与えます。

 

レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラは、アマローネと対を成す甘口のワインです。

 

最後に、バルドリーノ・キアレットは、イタリアの最高級ロゼワインのひとつです。

 

主な日欧商事取り扱いアイテム

●コスタセラ・アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ

●マッツァーノ・アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ

●アンジェロールム・レチョート・クラッシコ

●カンポフィオリン

●”ボナコスタ”ヴァルポリチェッラ・クラッシコ

●フレスコ・ディ・マァジ・ロッソ

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