pasta risotto フレッシュトマトのスパゲッティ

フレッシュトマトのスパゲッティ

夏の理想的なスパゲティはサラダのようにさわやか!

トマトとバジルを使ったこのスパゲティは、サラダのようにさわやかな、夏の理想的な料理のひとつです。

トマトは、1598年にメキシコとペルーで発見されたラテンアメリカ原産の野菜ですが、イタリアで最も多く栽培され、最もよく食べられている野菜でもあります。

かつてのイタリアで食べられていたパスタは、チーズ(モッツァレラ)や肉汁、または砂糖やシナモンをかけたものでした。それが、トマトを入れることによって色鮮やかでさわやかな、食欲をそそるものに変わりました。こうしてトマトがパスタに使われるようになったのは18世紀末になってからのことですが、誰が最初に考え出したかはわかっていません。

さて、この料理に限らずオリーブオイルはイタリア料理に欠かせないものですが、オリーブの歴史はとても古く、紀元前3500年にギリシャのクレタ島に存在していたことがわかっています。またローマ時代からすでに女性たちは、料理だけでなく、肌や髪のお手入れに使っていたようです。

母乳に一番近く、どの油よりも消化吸収が早く消化器管の分泌を促進、動脈硬化や心血管疾病、コレステロールを予防するなど、オリーブオイルには優れた特性がたくさんあります。ですからイタリア人はオリーブオイルのことを「難点が何ひとつなく、優れた特性のみがある」といって誇りに思ってきました。そんなオリーブオイルを料理に使わない手はありません。

材料(4人分)

  • トマト …600g
  • バジル …1束
  • にんにく …1片
  • オリーブオイル …大さじ4
  • …小さじ1
  • こしょう …小さじ1/
  • スパゲティ …400g

作り方

  • トマトの皮を湯むきします。中の種を取り、さいの目に切ります。
  • バジルは、洗わずに葉を拭き、千切りにします。
  • にんにくは、つぶすかみじん切りにします。
  • 大きな深皿にオリーブオイルを注ぎ、1〜3を入れます。さらに、塩・こしょうで味付けをし、2〜3時間マリネします。
  • 塩を加えた熱湯でスパゲティをゆでます。ゆで上がったら4にあけ、よく混ぜてすぐに食卓に出します。
  • ※もし新鮮なバジルが手に入らない場合、パセリ、ミント、シブレット、またはしそなど、新鮮で味のよいハーブで代用してもいいでしょう。

ミシェルアンドレコーヘン
Michele Andree Cohen

第二次世界大戦中の1939年12月、フランスのトゥールで生まれる。終戦後の1946年にトゥールからパリに移り、結婚するまでの15年間パリで暮らす。料理上手な母から、伝統的なフランス料理の他、アルザスの料理や、父親の故郷であるロレーヌ地方の料理を教わる。
バカロレア(大学入学資格)を取得後、PRの専門学校に入学。卒業後、企業PRに関わるレセプションに携わった。
1961年、エジプト出身のイタリア人と結婚。義母もまた料理上手で有名な人で、義母からイタリア料理や中東料理の手ほどきを受ける。その後5年間、商社に勤める夫の仕事の関係で、北アフリカのスーダンの首都ハルッームに住む。ここでシリア人、リベリア人、ギリシャ人、イタリア人など、さまざまな国の友人ができ、その友人たちからそれぞれの母国の料理を教わる。
1966年、イタリア・フィレンツェへ家族とともに移住し、その1年後、夫の赴任で日本へ。1992年に日本を離れるまで、日本でもまた、料理上手なイタリア人の友人たちやさまざまな国の友人と出会い、イタリア料理はもちろんのこと、日本料理、中華料理、インド料理など、幅広い料理の知識を得る機会に恵まれる。
友人たちのすすめで料理教室を開き、10年ほど、自宅で料理教室を主宰。料理をつくりながら語る、歴史やルーツなど、料理にまつわる「物語」が好評で、この経験が、日本を離れて18年たった今、料理本の出版を実現させることにつながった。
また、1980年ごろの日本ではまだほとんど知られていなかったティラミスを、日本に広めるきっかけをつくった功労者のひとりでもある。夫が日本に初めて輸入したフレッシュマスカルポーネチーズの販促活動をサポートするため、食品見本市でフレッシュマスカルポーネチーズを使ったティラミスの試食会を行い、これが評判を呼び、ティラミスが一気に全国的に知られることになる。フランスでレセプションの仕事をしていた経験がここで生きた結果となった。現在はスイス・ジュネーブで夫と2人で暮らしている。結婚し家庭を持った3人の子どもたちは日本、ドイツ、フランスで暮らしているが、年に2回は家族全員が集まる。家族に会い、料理を振る舞うことが何よりの楽しみ。マンマ(mamma)は今、8人の孫のノンナ(nonnaおばあちゃん)でもある。